2024.2.21一日一季語 水菜(みずな《みづな》) 【春―植物―初春】

 

また使ひ残してしまふ水菜かな   今橋眞理子

 

クックパットをググったら、焼き魚、ハンバーグなどの添え物のレシピがあった。これなら使い残しも手軽な一品になるかも。

水菜と塩吹昆布の和え物

水菜はサッと水洗いして、根本を持ってブンブン振り回し水切りする。その後、根本を切り落として5cm幅にカットする。

塩吹昆布をザルに入れ、軽く上下に振り、塩気を落とす。

お酒の肴にもなりそう。

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【傍題季語】

京菜(きょうな《きやうな》) 壬生菜(みぶな)

 

 

【季語の説明】

和名ミズナの名の由来は、堆肥などを使用せず、流水(清流)を畦間に引き入れて栽培するため「水菜」の名がある

江戸時代の『雍州府志』(貞享3年、1686年)に「水菜」として記載されていて、すでに京都西南部の東寺・九条付近で栽培されていた。もともとは京都で栽培され、鍋物や漬物にする京野菜であったが、現在では日本全国に「ミズナ」の名で知られるようになった。

 

【例句】

母とほく姉なつかしき壬生菜かな  大石悦子

水菜切る音包丁の喜べり      稲畑廣太郎

伊吹嶺を遠く輪中は水菜時     辻前冨美枝

白昼の水菜のサラダはりはりす   谷口佳世子

目立てするやうに京菜を洗ひけり  田村園子

 

 

【水菜の種類】

水菜(ミズナ)

一般的に市場に出回るものは、ほとんどが水耕栽培もので、葉が細く細かい切れ込みがあり、茎はやや太めである。また、土汚れもほとんどなく扱いが簡単なことも人気要因である。京野菜として農地で栽培されたものは、株が大きく、葉が株元から1000本近くも出ていて、葉がかためのため漬物用に使われることが多い。関西では、「千筋京水菜」という種類が多い。

 

サラダミズナ

水耕栽培で長さ10 - 15 cmと小さく育てられたミズナ。サラダやスープの具に向いている。

 

壬生菜(ミブナ)

ミズナの変種で、葉は切れ込みがなくへら形をしていて、香りと風味がある。京壬生菜(きょうみぶな)ともよばれる。名の由来は、京都の壬生寺付近で栽培されていたことから。ほんのり辛味があるのが特徴。漬物や煮物に向く。

 

晩生種京水菜(別名:京菜)

京都でつくられる晩生種のミズナで、大きな株に育ち、葉の緑色が濃く茎が太いのが特徴。品種に、白茎千筋京水菜などがある。

伝統的な品種としては、大阪や京都など、近畿地方を中心として、葉の切れ込みが深く、葉柄が細く、収穫期にはほとんど株立ちしない関西系の品種と、静岡県や愛知県など、東海地方を中心として、葉の切れ込みが比較的浅く、葉柄ががっしりと太く、若干の株立ち状態で収穫される関東系とされる品種がある。前者は、生食も可能であるが、はりはり鍋に不可欠な食材として、大阪などでは昔から親しまれてきた品種である。後者は野趣に富んでいるため、専ら加熱調理がなされることが多い。浜松を中心とする静岡県西部から愛知県東部にかけての地域では、正月料理の雑煮の具として親しまれている。

 

 

今日は何の日

泰忌

俳人・上野泰の1973(昭和48)年の忌日。

 

漱石の日

1911(明治44)年のこの日、文部省が作家・夏目漱石に文学博士の称号を贈ると伝えたのに対し、漱石は「自分には肩書きは必要ない」として辞退した。

 

日刊新聞創刊の日

食糧管理法公布記念日

 

国際母語デー

国連の教育科学文化機関(UNESCO=ユネスコ)が制定した国際デー。言語と文化の多様性とあらゆる母語の尊重の推進が目的。日付は1952年のこの日に当時パキスタンの一部だったバングラディッシュのダッカでベンガル語を公用語にと求めるデモで死者が出たことから。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)