2024.1.30一日一季語 冷たし(つめたし) 【冬―時候―三冬】

 

鎮魂のオルガン響き底冷す     村生翠

 

気象庁1月11日の発表

日本付近には周期的に強い寒気が南下し、北日本を中心に、平年並みか平年を下回る寒さとなるでしょう。令和6年能登半島地震の被災地も凍える寒さが続きそうです。

全国的に、1月末から2月上旬頃は、寒気の影響を受けやすくなり、寒中らしい寒さとなるでしょう。比較的、この時期としては気温の高い日が続いた後に、厳しい寒さとなるため、体に堪えそうです。被災地では、避難生活が長引く中、まだまだ低体温症に気を付けながら過ごす必要があるでしょう。

Copyright (C) 2024 日本気象協会 All Rights Reserved.

Copyright (C) 2024 ALiNKインターネット All Rights Reserved.

暦の上では2月4日は立春。春が待ち遠しい。

*2022年の写真  秩父にて

 

⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。

 

 

【傍題季語】

底冷(そこびえ)

 

【季語の説明】

皮膚に直接感じる寒さ。底冷は、からだのしんまで冷えること。また、そのように寒いこと。「冷たし」は寒さを表す言葉の一つであるが、同じく季語である「寒し」に比べると、皮膚感覚に重点がかけられている。より即物的な感覚を表す。

 

 

【例句】

日のあたる石にさはればつめたさよ  正岡子規

また逢へるかも冷えし手を握り合ひ  能村登四郎

底冷のお旅所に聞く神の笛      渡辺政子

底冷の大日堂に竜鳴かす       網野茂子

底冷えの熱き紅茶やブラームス    長瀬恒子

 

 

【由来】

「冷たい」の古語である「冷たし」は「爪痛し」に由来するという。

昔、氷水に指を突っ込んだ人が「爪痛し」と叫んだ。それ以来、指先や耳など「一部分が痛い」という状況を表す言葉として「爪痛し」が使われるようになり、その後、「冷たし」と呼ばれるようになった。

いつ頃から「冷たし」が使われていたかというと、平安時代の女流作家・清少納言の随筆「枕草子」の文中に「つめたし」と記されていることから、1000年以上前には「爪痛し」は「冷たし」に変化して用いられていたと考えられる。

*先日、NHKのチコちゃんに聞いてみようでも取り上げられていた。

 

 

今日は何の日

孝明天皇祭

宮中祭祀の一つ。1874(明治7)年から1912(明治45)年までは国の祭日として実施。

1866(慶應2)年12月25日(新暦1867年1月30日)、孝明天皇が崩御した。

 

3分間電話の日

1970(昭和45)年のこの日、公衆電話からの市内通話の料金が3分で10円になった。

それまでは1通話10円で、時間は無制限だった。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)