2024.1.17一日一季語 虎落笛(もがりぶえ) 【冬―天文―三冬】

 

虎落笛青き地球の悲鳴かも     坂本俊子

 

今日16日(火)の関東は冷たい北寄りの風が強く吹き付け、瞬間的に20m/sを超えている所があります。強風は夕方にかけて続いて、体感温度が大きく低下しそうです。

夕方にかけて風のピークが続く

冬型の気圧配置となっているため、関東各地で北西の風が強く吹いています。13時40分までの最大瞬間風速は東京都八王子市で25.5m/s、大田区・羽田で21.1m/s、千葉県木更津市で20.4m/sなど20m/sを超えるほどです。

ウエザーニュース引用

寒気の強まる日本列島。日本だけではなく、地球の悲鳴としたのがこの句の眼目。

 

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【季語の説明】

冬の激しい風が柵(さく)や竹垣に吹きあたって発する、笛のような音。

「もがり」は、枝のついた竹を立て並べた物干しや、竹を斜めに組んで編んだ垣や柵などをいう。「虎落」は中国で、虎を防ぐために組んだ柵のことを言った。

 

【例句】

どれを開けよか虎落笛詰め合はせ  中原道夫

虎落笛書積み砦のわが書斎     能村研三

竹林の日向を散らす虎落笛     皆川盤水

命の灯ともし続けよ虎落笛     西美知子

鉄骨のドーム晒され虎落笛     吉川智子

 

 

【由来】

「虎落」とは竹を立て並べて作った柵や竹垣のことで、それが烈風に吹かれて、笛のように音を立てることから「虎落」と「笛」を合わせ、「虎落笛」と表現されるようになった。

「虎落」と書くのは中国の、虎の侵入をふせぐ竹柵の名称に由来する。

 

 

今日は何の日

防災とボランティアの日

1995年1月17日午前5時46分、淡路島北端を震源とする兵庫県南部地震が発生した。

阪神・淡路大震災では、政府や行政の対応の遅れが批判された一方で、学生を中心としたボランティア活動が活発化し、「日本のボランティア元年」と言われた。

これをきっかけに、ボランティア活動への認識を深め、災害への備えの充実強化を図る目的で、1995年12月の閣議で制定が決定され、翌1996年から実施された。

 

おむすびの日

米に関係する民間企業やJA等でつくる「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」が2000年11月に制定し、2001年から実施。

日附は公募で選ばれ、阪神大震災ではボランティアの炊き出しで被災者が励まされたことから、いつまでもこの善意を忘れない為、1月17日を記念日とした。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)