2024.1.14一日一季語 霰(あられ) 【冬―天文―三冬】
満目の霰に旅装解きにけり 田中裕明
1月13日(土)第60回全国大学ラグビーフットボール選手権大会決勝。帝京大×明大(国立競技場)の中継。雷雨で55分中断。TV画面には、ひょうも降る荒天が映し出された。電光掲示板では「落雷の可能性があるため、安全確保の観点から一時的に試合を中断することに決まりました」と説明が表示された。
*2024.1.13 国立競技場 TV画面
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【傍題季語】
玉霰(たまあられ) 夕霰(ゆうあられ《ゆふあられ》) 初霰(はつあられ)
【季語の説明】
霰(あられ)は、雲から降る直径5ミリメートル(mm)未満の氷粒である。雪霰と氷霰がある。雪の結晶に水滴が付いて凍り、白い不透明の氷の塊になって地上に降るもの。玉霰は霰の美称。
【例句】
急霰の音溜まりたる枕かな 正木ゆう子
とけるまで霰のかたちしてをりぬ 辻桃子
玉霰天使がはじく鉄琴 塩見恵介
白い空霰かなでる物語 中村真実
白といふ粒の散乱玉霰 多田羅初美
【由来】
雪霰(雪あられ、ゆきあられ)は白色で不透明な氷の粒。形は球状や半円錐状。直径は2 mmから5 mmくらい。堅い地面に落ちると弾み、よく割れる。また砕けやすく、踏むと簡単に潰れる
中心となる氷の粒(結晶構造を持つ氷晶のことが多い)が、微細な氷粒子(雲粒)で覆われる構造をしている。まわりの氷粒子は急速に凍結しふつう結晶構造を持たない。氷粒子に完全に覆われず氷晶が見えるような成長途中のものが観察されることもある。雪霰は隙間を多く含むため、比重はおよそ0.8未満(純水氷は約0.92)と小さい
主に、地表の気温が0 ℃前後のとき降る驟雨性の降水で、雪とともに降る
氷霰(氷あられ、こおりあられ)は半透明の氷の粒。形は球状で、たまに半円錐状の尖った部分がある。直径は5 mmくらいで、5 mmを超えることがある(その場合雹に区分される)。堅い地面に落ちると音をたてて弾む。踏んでも簡単には潰れない。雪霰に比べて表面は滑らかで密度が高い。
全体または一部が薄い殻のように氷が包まれた雪霰でできている。隙間が比較的少なく比重は0.8を超え0.99に近い場合がある(純水氷は約0.92)。
氷霰は雪霰が雹に成長する途中の状態にあたる。雪霰は強い上昇気流のある積乱雲や発達した積雲の中で、過冷却の水滴に衝突し凍結、部分的に融けたり再び凍ったりという過程を経て大きさを増していく。この小さいものが氷霰、大きいものが雹。
常に驟雨性の降水で降る。積乱雲からの降水に多い
天気予報の予報文では、雪霰は雪、氷霰は雨として扱う。ただし、実際に雪霰や氷霰が降っても、観測上は霰であり、雪や雨が降ったとは言わない。
【今日は何の日】
左義長,どんと焼き,どんどん焼き
正月に飾った正月飾りや書き初め等を燃やす。8日や10日に行う地方もある。
飾納,松納
正月飾りや門松を取り外す日。
十四日年越し
小正月の前日に当るため、昔は年越しの日として祝っていた。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)