2024.1.5一日一季語 初市(はついち) 【新年―生活】
初市の祝儀値弾む瀬田蜆 斎藤朗笛
はえ縄漁による生マグロの水揚げが日本一である和歌山県那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で4日、初市があった。市場にずらりと並べられたマグロが仲買人によって次々と落札され、市場が活気づいた。
Yahoo!ニュース引用
瀬田蜆は、もともと琵琶湖水系にしか生息していない固有種です。
個体により雄雌の区別があり(河川などに生息するマシジミは雌雄同体です。)、体外受精を行います。主な生息場所は、底質が砂、砂礫、小礫、砂泥の水深10m以浅のところです。
縁起の良い初物の競りは活気にあふれ、ご祝儀相場となる。
そんな初市の景を詠んだ一句。
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【傍題季語】
初市場(はつしじょう《はつしぢやう》) 初立会(はつたちあい《はつたちあひ》) 初相場(はつそうば《はつさうば》) 初糶(はつせり)
【季語の説明】
新年初めて開く、魚・青果などの市場。初取引である。四日に行われる所が多い。この日はいわゆる御祝儀相場といって、買手の方で買値を弾んだりして、お祝い気分に包まれる。この日の初取引の値段が、初相場である。また証券取引所でその年初めての取引を大発会(だいはつかい)、または初立会という。
【例句】
初市や抱き寐の子にも雪積り 田川飛旅子
飾られて初市に出る牛の瞳よ 千原叡子
初河岸の御祝儀に鯛を買はさるる 迂外
初市の声を掻き消す大太鼓 鴨下昭
往きは旦那帰りは社長初市場 石田きよし
【由来】
日本最大の魚市場、東京・豊洲市場(江東区)で、新年恒例のマグロ初競りが今年も1月5日に行われる。かつては1匹3億円を超えたこともあった「一番マグロ」。新型コロナウイルス感染症が「5類」に移行してから初めて迎える競りは、かつての勢いを取り戻すのか。昨年まで3年連続で競り落としたのは、マグロ専門の有力仲卸業者「やま幸」。そのやま幸に買い付けを依頼し、タッグを組んだのが、すし店「鮨 銀座おのでら」などを展開する「ONODERA GROUP」(オノデラグループ)だ。同グループが4年連続の獲得に意欲を見せる一方、豊洲関係者からは競争の激化を予想する声も出ている。(時事通信水産部 岡畠俊典)
【2024年】
2024年最初の取引となる4日の東証大発会で、日経平均株価は昨年末比175円88銭安の3万3288円29銭と続落して終わった。米ハイテク株の下落を受けて半導体関連銘柄が売られた上、年明けに発生した能登半島地震も相場の重しとなり、新年の日経平均は軟調な船出となった。
取引に先立って行われた式典では、能登半島地震などの被害を受け、1分間の黙とうを行ったほか、毎年恒例の鐘を打ち鳴らす「打鐘」を取りやめた。
【今日は何の日】
魚河岸初競り
各地の魚河岸で競りを開始する。
新年の初物として御祝儀相場が附けられる。
(旧)新年宴会
1874(明治7)年から1948(昭和23)年まで行われていた、天皇が豊明殿に出御し、皇族・大勲位・親任官・勅任官および外国使臣を召して宴を賜った儀式。
民間でもこれにならって、この日に新年を祝う会を行うようになった。
囲碁の日
日本棋院が提唱。
「い(1)ご(5)」の語呂合せ。
いちご世代の日,いちごの日
「いち(1)ご(5)」の語呂合せ。
高校受験を控えた15歳の世代「いちご世代」にエールを送る日。
紬の日
名瀬市(現 奄美市)で1978(昭和53)年から実施。
名瀬市ではこの日に成人式を行うことから、市民皆が特産の奄美大島紬の着物を着てその良さを再認識しようと制定された。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)