2024.1.2一日一季語 雑煮(ぞうに《ざふに》) 【新年―生活】

 

やはらかに生き熱く生き雑煮餅    林翔

 

第20回平成17年度詩歌文学館賞受賞  林翔句集『光年』

受賞時、句歴65年、齢90年、詩精神を追求し、日々新たな自己を如何に創造していくか、独自の美意識をもっていた。

雑煮に入れる餅は、「丸」か「角」か.餅はもともと丸い形で京都を中心に広まった。そして、のした餅を四角く切ってつくられる角餅は、江戸時代に江戸から広まったという。餅の調理法は、丸餅の多い西日本では「煮る」、角餅の多い東日本では「焼く」が多い。雑煮の具材は汁や餅以上に地域ごとの特徴が際立っており、その土地で正月に珍重される食材や、縁起の良い食材が用いられている。味付けは、「味噌」よりも「すまし汁」が多い。これは「めでたいことに【味噌をつける】(評判を落とす、失敗する)のを避ける」ということからだともいわれ、味噌料理で特徴的な名古屋でも雑煮は「すまし汁」というところが多い。

*2024.1.1    我が家の雑煮  関東風

 

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【傍題季語】

雑煮祝ふ(ぞうにいわう《ざふにいはふ》) 雑煮餅(ぞうにもち《ざふにもち》) 雑煮椀(ぞうにわん《ざふにわん》)

 

【季語の説明】

一般的に餅の入った汁物が雑煮と呼ばれ、主に正月などハレの日に食べる。

「お雑煮」は、「おせち」と並んで正月に付き物とされる日本の伝統料理です。 その起源は古く平安時代。 年始に参内(さんだい)した公家衆が、朝廷から賜った餅を汁で煮戻したのが始まり。

正月に年神様(正月にやってくる神様)をお迎えするために、前年に収穫したお米から作った餅をお供えし、そのお下がりとしてお雑煮を頂く、ということから始まったといわれています。

 

 

【例句】

めでたさも一茶位や雑煮餅     正岡子規

雜煮にて起こされし顏不機嫌な   中原道夫

ふるさとの味持たぬ子等雑煮椀   阿部晶子

父にきく祖父の話や雑煮食ふ    石川英利

九州の人に嫁ぎし子の雑煮     篠田純子

 

 

【由来】

お雑煮の歴史は古く、平安時代からすでに食べられていたと言われています。当時、お餅は農耕民族である日本人にとって、「ハレの日」に食べるおめでたい食べ物でした。里芋やお餅、にんじん、大根などを、その年の最初に井戸や川から汲んだ若水(わかみず)と、新年初めての火で時間をかけて煮込み、元日に食べたのが始まりだと言われています。

 

室町地代には、宴の最初に食べる縁起の良い料理としてお雑煮がふるまわれており、時代に合わせて日本の文化に少しずつ浸透していることがわかります。

 

さまざまな具材を煮合わせて、煮雑ぜ(にまぜ)たことが語源となり、お雑煮と呼ばれるようになったと言われています。

 

また、お雑煮を食べるときは、両端が細長くなっている祝い箸というものを使いますが、これは取り箸と食い箸を意味しているわけではありません。一方を人が使い、もう片方を神様が使う「神人共食」を表す、新年の初めに使う、とても縁起の良い箸なのです。

 

 

今日は何の日

初夢

昔から初夢で1年の吉凶を占う風習がある。

初夢の夜は大晦日、元日、正月2日、節分等があるが、一般には正月2日の夜の夢が初夢とされている。

 

初売り,初商

商店等は2日に店を開けて初売りを始める。

最近では元日から店を開ける所も多くなって来た。

 

初荷

新年の商い始めの荷物。現在では仕事始めの4日ごろに荷物を送ることが多くなっている。

 

書き初め

年が明けて初めて書や絵をかく行事。

書き初めで書いたものを左義長で燃やし、その炎が高く上がると字が上達すると言われている。

 

姫始め

由来は諸説あり、お正月の強飯(蒸した固いご飯)から、初めて姫飯(柔らかいご飯)を食べる日、飛馬初め=乗馬初めの日、女伎初め=衣服を縫い始める日、秘め初め=初めて秘め事をする日、姫糊初め=女性が洗濯を始める日、等がある。でも普通この言葉を使う時は……(以下略)

 

皇室一般参賀

天皇陛下ほか皇族の方々が、皇居宮殿のバルコニーで国民の参賀に応える。

1925(大正14)年に中止されていたが、1948(昭和23)年に再開された。

 

宮内庁

箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)

学生長距離界最大の駅伝競走で、東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの往路5区間、復路5区間の合計10区間・214.7kmで争われる。

 

関東学生陸上競技連盟(関東陸連)に加盟している関東の大学のうち、昨年の大会で9位までに入った大学と、予選会で勝ちあがった6校の計15校が出場する。

1920(大正9)年に第1回大会が開催され、1956(昭和31)年からは、1月2日に往路、3日に復路を走るようになった。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)