2023.12.20一日一季語 毛布(もうふ) 【冬―生活―三冬】
受けとりて毛布ぐるみの子の軽く 森田峠
この句の子、生まれたばかりの赤子にも感じました。
お宮参りにでも出掛けるのかもしれないと思いました。
新生児肌着
赤ちゃんの肌はとってもデリケート。大人と同じ数の汗腺を持っているので、初めての外的な刺激をたくさん受け止めます。肌を優しく包みこみ、汗をしっかり吸い取る肌着は、赤ちゃんが快適に過ごすためにとても重要です。
©2023 ISETAN MITSUKOSHI
*2023.12 実家にあった電気毛布 保証書には昭和46年と書いてあった。
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【傍題季語】
ケット 電気毛布(でんきもうふ)
【季語の説明】
寝具などに用いる厚地の毛織物。動物の毛や化繊で織った寝具。軽くて暖かいので、膝掛けとしても使われる。二枚合わせの物もある。
【例句】
新しき毛布抱へて階登る 岡田史乃
いまさらに一人旅めく毛布かな 岡本眸
ねむられぬあなたの毛布代はりだと 櫂未知子
葬らるるごとく毛布を足にまく 仙田洋子
もう泣かない電気毛布は裏切らない 神野紗希
【デジタル大辞泉 「毛布」】
紡毛織物の一種で寝具の一つ。ブランケットともケットともいう。平織、綾織(あやおり)、緯二重織(よこにじゅうおり)、二重織などの織物に、フェルト(縮絨(しゅくじゅう))加工し、両面から起毛して毛足の長い毛羽をたてたものである。厚地で保温性に富み、軽く柔らかな肌ざわりをもつ織物である。
大きさは普通のものは幅155センチメートル、長さ195センチメートル、大形のものは幅200センチメートル、長さ225センチメートル、重さは約1.8キログラムから4キログラムぐらいである。原料は上質のメリノ種、寒羊毛の粗剛なもの、ラクダの毛、綿、そしてレーヨン、アセテート、アクリル、ビニロンなどの化学繊維などが用いられる。経(たて)糸に綿糸、緯(よこ)糸に綿・毛の混紡糸を用いたものもある。経緯綿糸を使ったものは吸湿性、保温性に優れているので、皮膚の柔らかい乳児に適している。合成繊維の毛布は軽く、暖かいが、吸湿性、耐熱性に劣るから、乳幼児、老人が使用するときにはその性質を知り、注意して用いることが肝要である。羊毛、ラクダの毛を使ったものは防虫加工をし、保管には防虫剤を入れることが必要である。色、柄はもとラクダ色の地色に両端濃褐色の糸で横縞(よこじま)を織り込んだ線額毛布と、花柄ボーダーを織り込んだ花額毛布とがあった。近年は近代的感覚による総柄のもの、白無地、色無地のものが多くなっている。色はラクダ色、グレー、赤、ピンク、白などがある。ブランケット(毛布)は明治初年西洋文化とともに輸入された。寝具用として一般に日常生活に用いられるようになったのは、第二次世界大戦後である。
毛布は寝具用のほかに、肩掛け、膝(ひざ)掛け、こたつ掛けなどにも用いられる。ほかに鞍下(くらした)などにも用いられる。
[藤本やす]
【今日は何の日】
霧笛記念日
1879(明治12)年のこの日、津軽海峡の本州側東海岸にある尻屋崎灯台に、日本で初めて霧笛が設置された。
道路交通法施行記念日
1960(昭和35)年のこの日、「道路交通法」(道交法)が施行された。
デパート開業の日
1904(明治37)年のこの日、東京・日本橋の三井呉服店が三越呉服店と改称し、日本で初めてのデパート形式での営業を開始した。
シーラカンスの日
1952年のこの日、アフリカ・マダガスカル島沖でシーラカンスが捕獲され、学術調査が行われた。
1938年に南アフリカで捕獲されて生存は確認されていたが、学術調査が行われたのはこれが初めてだった。それ以前は、7500万年前に絶滅したと考えられていた。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)