2023.12.16一日一季語 風邪(かぜ) 【冬―生活―三冬】
風邪の子の寝息銀河の擦過音 神野紗希
神野紗希 第三句集すみれそよぐ より
かつて八百屋や果物屋のおじさんが手で西瓜を叩いて熟れ具合を判断していた。ポンポンと澄んだ音ならば完熟しているなど判定した経験があると思う。色、形ばかりでは無く、視覚、聴覚、五感を巡らせる。これは、子供を気遣う親心も同じ。医者につれて行き、薬を飲んでぐっすりと寝ていても、顔色、寝息に注意して看病している。母親の愛情、子供を気遣う気持ちがよくわかる。
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【傍題季語】
感冒(かんぼう) 流行風邪(はやりかぜ) 流感(りゅうかん《りうかん》) 風邪声(かざごえ《かざごゑ》) 鼻風邪(はなかぜ) 風邪心地(かぜごこち) 風邪籠(かぜごもり) 風邪薬(かぜぐすり) 風邪の神(かぜのかみ) インフルエンザ
【季語の説明】
冬は空気が乾燥し気温が低いため風邪をひきやすい。風邪は、正式には「風邪症候群」といって、一般的にくしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、発熱などの症状の総称
主な原因はウイルス感染であるため、基本的に特効薬はありません。 症状を緩和する対症療法を行い、ゆっくり休むことが何より大切
12月~3月はかぜとインフルエンザウイルスの活動時期が重なるため、特に注意が必要。
【例句】
風邪の眼に解きたる帯がわだかまる 橋本多佳子
風邪声で亭主留守です分りませぬ 岡田史乃
目をかるくつむりてゐたる風邪の神 今井杏太郎
頬杖の風邪かしら淋しいだけかしら 池田澄子
あれこれと言葉尽くされ風邪心地 ふけとしこ
【由来】
インフルエンザ(influenza)は、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症であるが、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」である。
流行が周期的に現われてくるところから、16世紀のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影響(influence)によるものと考え、これがインフルエンザの語源であると言われている。インフルエンザは、いまだ人類に残されている最大級の疫病である。
(国立感染症研究所感染症情報センター)
【インフルエンザ】
「かぜかな?」と思ったらインフルエンザかどうかチェック
チェック項目
□ のどの痛みがある
□ くしゃみ・鼻水(あるいは鼻づまり)が出る
□ 咳が出る
□ 頭痛がする
□ 激しい悪寒がする
□ 関節痛がある
□ 激しい倦怠感・疲労感がある
□ 熱は38度以上ある
□ 地域・学校・会社などでインフルエンザが流行している
チェック項目が多い方は、インフルエンザの疑いがあります。特に8~10の3つに当てはまる人はインフルエンザの疑いが濃厚です。速やかに医師の診察を受けてください。
今年は、インフルエンザが流行している。
今日12月15日(金)、厚生労働省は2023年12月4日〜12月10日のインフルエンザ発生状況を発表しました。
この1週間における定点医療機関からの患者報告数は「166,690人」で、前週より約3万人増加しました。47都道府県全てで前週の報告数よりも増えています。
全国336か所で警報レベル
学級閉鎖や学年閉鎖、休校などインフルエンザによる対応が取られている施設は、全国で6,382と前週より1,700ほど増加しました。
国立感染症研究所によると、12月15日時点で全国の保健所管轄区域のうち336か所(47都道府県)が警報レベルを超えている状況です。
【今日は何の日】
電話創業の日
1890(明治23)年のこの日、東京市内と横浜市内の間で日本初の電話事業が開始した。
加入電話は東京155台・横浜44台で、女子7人・夜間専門の男子2人の交換手が対応した。
電信電話記念日 10月23日
紙の記念日
1875(明治8)年のこの日、東京・王子の抄紙会社の工場で営業運転を開始した。
抄紙会社は実業家・澁澤榮一が大蔵省紙幣寮から民間企業として独立させたもので、王子製紙の前身となった。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)