2023.10.13一日一季語 竜胆(りんどう《りんだう》) 【秋―植物―仲秋】

 

竜胆の花より届く空の色      箕輪カオル

 

青い竜胆は、「誠実」、「正義」、「悲しんでいるあなたに寄り添う(悲しんでいるあなたを愛する)」という意味合いがある。

花は晴天の時だけ開き、やや大型で鐘形のきれいな青紫色で、上向きにいくつも咲かせる。空と調和しているような色です。

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【傍題季語】

笹竜胆(ささりんどう《ささりんだう》) 深山竜胆(みやまりんどう《みやまりんだう》)

 蔓竜胆(つるりんだう) 蝦夷竜胆

 

 

【季語の説明】

リンドウは、リンドウ科リンドウ属の多年草で、原産地は世界各地に及び、日本には約18種がある。リンドウ(竜胆)とは、リンドウ科リンドウ属の多年生植物。漢方としても使われていた日本原産の植物。秋の野山に釣鐘型の花を咲かせる。リンドウ(竜胆)の色合いは青、水色、紫などの寒色だったが、最近は改良され、ピンクや白なども切り花として流通している。

 

【例句】

竜胆や声かけあひてザイル張る   望月たかし

竜胆や風の木道ひとくぎり     原田喜久子

風渡る伊那は七谷濃竜胆      池尻足穂

竜胆の色濃かりけり九十九折    森竹昭夫

北国の空の青さよ濃竜胆      渡辺玄子

 

【りんどうの種類】

エゾリンドウ

Gentiana triflora var. japonica

北海道から近畿地方の湿った草原に見られる大型種。細い葉は立ち上がり、葉裏は少し白粉を帯びる。初秋に青い花を数輪ずつ、数段連ねるように咲く。

 

エゾオヤマリンドウ

Gentiana triflora var. japonica ssp. montana

エゾリンドウの変種で、北海道と東北地方の山地や高山草原に見られる。全体に小型で、花は茎の先端のみにつき、花冠はあまり開かない。

 

オヤマリンドウ

Gentiana makinoi

関東地方から四国に見られ、山地の草原や高山の岩場などに生える。葉はやや幅広く、茎葉は立ち上がる。晩夏から初秋に、鮮やかな青い花を茎の先端に咲かせる。花冠はあまり開かない。

 

アサマリンドウ

Gentiana sikokiana

近畿地方や四国の山林に見られる特異種。卵形で柔らかく波打つ葉をつけた茎が、地を這うように伸び、秋に優しい空色の花を咲かせる。明るい日陰を好む。

 

 

今日は何の日

嵐雪忌

俳人・服部嵐雪の1707(宝永4)年の忌日。

 

引っ越しの日

引越専門協同組合連合会関東ブロック会が1989(平成元)年に制定。

1868(明治元)年のこの日、明治天皇が京都御所から江戸城(現在の皇居)に入城された。

 

サツマイモの日

埼玉県川越市の市民グループ・川越いも友の会が制定。

10月はさつまいもの旬であり、江戸から川越までの距離が約13里なので、さつまいもが「栗(九里)より(四里)うまい十三里」と言われていたことから。

 

麻酔の日

日本麻酔科学会が制定。

1804年のこの日、華岡青州が世界で初めて全身麻酔による乳癌手術を成功させた。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)