2023.10.12一日一季語 爽やか(さわやか《さはやか》) 【秋―時候―三秋】
淀橋といふ名埋もれし街爽やか 能村研三
此橋は昔徳川將軍放鷹の節此地に到り山城の淀に擬して淀橋と唱ふべき旨命ぜられしかば夫より淀橋と名くる由
舊名は面影の橋又た姿見ずの橋などヽ呼べりと云ふ
東京名所図絵 淀橋より
徳川三代将軍家光により、改名されて淀橋という橋、地名も出来た。
家電量販店のヨドバシカメラの社名は創業場所のこの淀橋の地名に由来している。
1960年代後半以降の淀橋浄水場跡の開発(新宿副都心計画)により超高層ビルが林立するオフィス街へと発展した。1990年、東京都庁が千代田区丸の内からこの地に移転し、現在では副都心(新都心)と呼ばれる。
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【傍題季語】
爽涼(そうりょう《さうりやう》) さやけし さやか 爽気(さうき) 秋爽(しゆうそう)
*ウエザーニュース引用 11日は朝は肌寒くても昼間は爽やか 寒暖差に要注意
【季語の説明】
全国的な秋晴れで、爽やかな過ごしやすい陽気となりそうです。などと使われ、秋の澄み切った大気、気持よくすがすがしいさま。
【例句】
さはやかにおのが濁りをぬけし鯉 皆吉爽雨
墓碑銘の能村登四郎爽やかに 水上陽三
爽やかに騙されてゐる朝かな 長尾康子
爽やかやゑくぼの深き薬剤師 田村園子
さやけくて妻とも知らずすれちがふ 西垣脩
【「清々しい」と「爽やか」】
「清々しい」と「爽やか」
どちらも同じ意味を持つ言葉
「清々しい」は初夏の季語
「清々しい」とは、爽やかで気持ちが良いことを意味しています。その他にも、躊躇いがなく思い切りが良いことや滞らずに事が運んでいることの意味も持っています。
「清々しい気分」「清々しい天気」「清々しい表情」などが、「清々しい」を使った一般的な言い回しになります。
「清々しい」の対義語・反対語としては、 心が塞いで晴れ晴れしないことを意味する「鬱陶しい」があります。
爽やか」は初秋の季語
「爽やか」とは、さっぱりと気持ちが良いことを意味しています。その他にも、はっきりとして聞きやすいことの意味も持っています。
「爽やかな人」「爽やかなイメージ」「爽やかな天気」などが、「爽やか」を使った一般的な言い回しになります。
「爽やか」は基本的にプラスのイメージで使う言葉になります。
【今日は何の日】
芭蕉忌.時雨忌,桃青忌,翁忌
俳諧師・松尾芭蕉の1694(元禄7)年の忌日。
時雨の句をよく詠み、10月の別称が「時雨月」であることから「時雨忌」と呼ばれる。
豆乳の日
日本豆乳協会が制定。
10月は「体育の日」がある月であることから。12日は「とう(10)にゅう(2)」の語呂合せ。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)