2023.6.30 一日一季語 泳ぎ(およぎ) 【夏―生活―晩夏】
遠景のゆらりと見えて平泳ぎ 櫂未知子
水泳は全身を使う有酸素運動です。浮力により関節への負担も少なく、ダイエットとしても効果の高い運動。
水泳の4泳法と言われるのが「クロール」「平泳ぎ」「背泳ぎ」「バタフライ」。
この句にある、平泳ぎは、カエルのような手足の動きが真似しやすく、ゆっくりでも長い距離を泳ぐのに適している。遠景をみながらゆったりと、泳いでいるように感じます。
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【傍題季語】
水泳(すいえい) 水練(すいれん) 遊泳(ゆうえい《いうえい》) 遠泳(えんえい《ゑんえい》) 競泳(きょうえい《きやうえい》) クロール 平泳ぎ(ひらおよぎ) 背泳ぎ(せおよぎ) バタフライ 立泳ぎ(たちおよぎ) 飛び込み(とびこみ) 浮輪(うきわ)、浮袋(うきぶくろ)
犬掻(いぬかき)、川浴(かはよく)、水浴(みづあび)、潜り(もぐり)
【季語の説明】
中世の日本では、水の中を泳ぐ技術は「水術」と呼ばれ、武術の1つともされた。日本の古式泳法は、流派によっては江戸時代初期より約400年の歴史を持つとされる。日本水泳連盟に公認されている流派は13流派。明治以降に広まった西洋式の泳法と比較して日本泳法などと呼ばれるようになったもので、本来は「水術」「水練」「踏水術」「游泳術」「泅水術」などとよばれていた。
現代では水泳は、落水時などに身を守るために教えられており、またレクリエーションやスポーツとして行われている。
【例句】
駅と駅の中間海に一人泳ぐ 右城暮石
泳ぎ終え子は大海を滴らす 対馬康子
太陽の眩しさ砕きては泳ぐ 山田弘子
孑孑といふ字きくきく立泳ぐ 牧百合子
帰路遠し泳ぎし髪をまた括る 津田清子
【人類と泳ぎ】
人類は古来から楽しんだり、暑気を凌いだりするために泳いでいる。主に夏に、海や川で人々は泳ぎを楽しんでいる。また、人類が橋のない川を渡る際、舟を作成する時間・費用をかけられない場合は、泳いで渡ることになる。古代でも中世でも世界各地で兵士たちは戦時にはしばしば武具を身につけたまま川を泳いで渡らなければならなかった。また落水事故や転覆事故(海難事故)に遭った際、水面に浮き続け、生き延びるための泳ぎができるかは自分の生死に直結する。たとえば漁師は泳ぎを身につける。集団での漁では皆自分の仕事に精一杯で仲間のことにまで気が回らなくなりがちであり漁師の落水はしばしば見落とされるので、漁師は溺死しないために泳ぎを身につける。現代では世界各地で、自分の身を守るための水泳や落水した人を救助するための水泳の教育が行われている。
【池江璃花子】
2019年春、白血病と診断された、池江璃花子選手
競技に復帰して7か月余り。白血病を公表し病と闘いながら一歩一歩前に歩みを進めてきたが、体力は完全に戻りきっていない。それでも大会4冠を達成。リレーの2種目で東京オリンピックの切符を勝ち取った。
3年ぶりの日本一と、オリンピックの代表内定
【プール開き】
2023よみうりランド「プールWAI」7月1日オープン! 2,300Lの水を浴びる新エリアが登場!「ウィークデーパス」が復活!
【今日は何の日】
光晴忌
詩人・金子光晴の1975(昭和50)年の忌日。
ハーフタイムデー
一年も残す所あと半分となる日。
トランジスタの日
1948年のこの日、アメリカ・AT&Tベル研究所のウィリアム・ショックレー、ジョン・バーディーン、ウォルター・ブラッテンが発明したトランジスタが初めて公開された。
アインシュタイン記念日
1905年のこの日、アインシュタインが相対性理論に関する最初の論文「運動物体の電気力学について」をドイツの物理雑誌『アナーレン・デル・フィジーク』に提出した。当時、アインシュタインはスイス連邦特許局の無名の技師だった。
集団疎開の日
1944年のこの日、東条英機内閣が集団疎開の促進要綱を閣議決定した。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)