2023.5.25一日一季語 桑の実(くわのみ《くはのみ》) 【夏―植物―仲夏】
桑の実や餓鬼大将でありし頃 大西よしき
昭和40年ころ、現在の我が家のある羽村市に引っ越してきた。父の実家の青梅市も養蚕が盛んで、駅から家への道は、桑畑が広がっていた。桑の実も、口にしたことがある。桑に付く、アメリカシロシトリという成虫は真っ白な蛾が大量に発生した時代だった。
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【傍題季語】
桑いちご(くわいちご《くはいちご》)
【季語の説明】
桑の実とは、クワ科クワ属のクワという植物になる実のこと
桑の実の色は、最初は白いですが、徐々に色づいていきます。白から、ピンク、赤と色が濃くなり、黒く熟していきます。黒くなった実が食べごろ
【例句】
桑の実や湖のにほひの真昼時 水原秋櫻子
天皇の植樹の桑の実を食みぬ 天谷翔子
桑いちご食みつつ覗く村芝居 高橋定峰
はらからと語りたき日や桑苺 小山徳夫
桑の実の熟るるに雨の容赦なく 安部和子
【桑の実の収穫】
4~5月にかけて花が咲き、6月初旬に実の収穫がはじまる桑。食べごろの桑の実は、黒色になっているもの。
【効能】
桑の実(マルベリー)には、貧血の改善、身体の水分を補う作用、目のかすみや眼精疲労の改善、毛髪を健康にする作用、腸を潤し便通を良くする作用、五臓を補う作用、関節の動きを良くする作用といった薬膳的効能があります。
【今日は何の日】
主婦休みの日
生活情報紙『リビング新聞』が2009年に制定。
日頃家事を主に担当している主婦がリフレッシュをする日。読者のアンケートにより1月25日・5月25日・9月25日を「主婦休みの日」とした。
食堂車の日
1899年のこの日、山陽鉄道・京都~三田尻(現在の防府)で日本初の食堂車が走った。
一等・二等の乗客専用で、メニューは洋食のみだった。
有無の日
第62代天皇・村上天皇の967(康保4)年の忌日。
村上天皇は、急な事件のほかは政治を行わなかったことから。
広辞苑記念日
1955年のこの日、岩波書店の国語辞典『広辞苑』の初版が発行された。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)