2023.3.19  一日一季語 卒業(そつぎょう《そつげふ》)  【春―生活―仲春】

 

地球儀を西へ廻して卒業す       瀬戸優理子

 

日本に地球球体説を初めて伝えたのは、イエズス会宣教師のフランシスコ・ザビエル。地球儀の説明を受けた信長は地球が丸いことを理解した最初の日本人となった。地球儀は、国の名前や位置、形などを学習できる。2022年現在国の数は、196ヶ国。地球儀の傾きは、この句のように、誰でも、手に取って回したくなる。

「傾き」は地球の赤道面(地球 の自転軸に垂直な平面)が、黄道面から約23.5 度傾いていることに由来しているのだとか。

 

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【傍題季語】

卒業生(そつぎょうせい《そつげふせい》) 卒業式(そつぎょうしき《そつげふしき》) 卒業期(そつぎょうき《そつげふき》) 卒業証書(そつぎょうしょうしょ《そつげふしようしよ》) 卒業歌(そつぎょうか《そつげふか》)卒園(そつえん)

 

 

【季語の説明】

日本の幼稚園、小学校・中学校・高校・大学等の卒園式、卒業式は、3月に行われることが多い。卒業式は、学業が終わって学校を出るときの式のこと。「卒業」は「春」の季語。

 

 

【例句】

卒業生言なくをりて息ゆたか      能村登四郎

卒業歌ぴたりと止みて後は風      岩田由美

卒業のきゃーきゃー制服のプリクラ   池田澄子

卒業生和服袴にハイヒール       松木清川

自分史に改行いくつ卒業歌       千田百里

 

 

【由来】

入学式を 4月に行う理由は 、1886年(明治19年) 小学校で4月入学を進めた ことからです。 1888年(明治21年)には、先生になるための学校でも4月入学が決められました。 法律で決められて、4月入学が導入されました。

これに伴って、卒業式は、3月となった。

 

【入学式】

明治初期に欧米の教育システムを導入した当初は9月入学制でしたが、明治から大正にかけて、4月入学制になりました。

1886(明治19)年12月、徴兵検査を受ける義務のある満20歳男子の届け出期日が9月1日から4月1日になりました。

 これに応じて、1886年に東京に教員養成の総本山として設置された東京教育大学(現在の筑波大学)の前身の高等師範学校が、4月入学に変更、1888(明治21)年には府県立尋常師範学校も4月入学に変更しました。

 さらに、高等師範学校の下に続いていた旧制中学校と小学校も4月入学に変わりました。

1907(明治40)年には、「徴兵猶予願」の書類の締切が4月15日になりました。それ以降の入学者は在学証明書をもらえないという不都合が生じるため、私立大学の前身である専門学校も学年の始まりを4月1日にしました。

 最後まで9月入学だった旧制高等学校や大学も、旧制中学と連携をとるために1921(大正10)年に4月入学に変わりました。

 「4月始まり」は教育効果への期待というより、軍や役人の都合によって定められたのが実情でした。

 

今日は何の日

ミュージックの日

音楽関係者の労働団体・日本音楽家ユニオンが1991(平成3)年に制定。

「ミュー(3)ジック(19)」の語呂合せ。

日本の音楽文化と音楽家の現状について広く理解を求め、その改善の為の支持を得ようと、全国各地でさまざまな活動が行われる。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)