2023.3.16一日一季語 三月(さんがつ)   【春―時候―三春】

 

春三月ありのすさびに詩もよまず    幸田露伴

 

幸田露伴

生: 1867年8月22日(慶応3年7月23日) 

没: 1947年(昭和22年)7月30日)

江戸(現東京都)下谷生れの小説家。本名は成行(しげゆき)。『風流仏』で評価され、『五重塔』『運命』などの文語体作品で文壇での地位を確立。尾崎紅葉とともに紅露時代と呼ばれる時代を築いた。

この句の、ありのすさびとは。生きているのに慣れていいかげんに過ごすこと。なおざりに暮らすこと。三月になると、節分があり、新暦ではもう春。春、三月にもなったのに、いい加減にすごしてしまっている、無念さもあるのであろうか。

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【傍題季語】

関連季語

弥生(やよひ)

 

【季語の説明】

三月は春も本番のなる時期。近年は桜の開花も早まり、咲きはじめる地域も多い。桃の節供、涅槃会も新暦の三月に行われるところが多い。黄砂や花粉症に悩まされる月でもある。卒業式、転勤、送迎会など別れの季節でもある。

 

 

【例句】

三月やモナリザを賣る石畳     秋元不死男

三月吉日菓子と島とういている   阿部完市

三月のお尻にさはる痴漢とは    筑紫磐井

三月の日記びつしり生きること   中山純子

彼の水筒三月の風にろろんと鳴る  星野紗一

 

今日は何の日

国立公園指定記念日

1934(昭和9)年のこの日、内務省が、瀬戸内海・雲仙(現在の雲仙天草)・霧島(現在の霧島屋久)の3か所を国立公園に指定し、日本初の国立公園が誕生した。

国立公園はわが国の風景を代表する自然の景勝地で、環境大臣が指定した公園である。現在、29の国立公園が指定されている。

 

財務の日

財務コンサルティング会社の株式会社財務戦略が制定。

「ざ(3)い(1)む(6)」の語呂合せと、所得税確定申告の期限の翌日であることから。

 

十六団子

田の神が山から戻ってくるとされる日で、東北地方の各地で団子を16個供えて神を迎える行事が行われる。

10月16日には、神が山へ帰る日として同じように団子を供える。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)