2023.3.6一日一季語 花菜漬(はななづけ)  【春―植物―初春】

 

花菜漬箸の終りに香りけり       能村登四郎

 

食べ物の味の7割は香りによって決まるともいわれている。

花菜漬けを食している景。食べ物は美味しく詠めと言われる。

上品な香りも感じる句。

*2023.3.5  我が家にて  

 

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【傍題季語】

菜の花漬(なのはなづけ)

 

 

【季語の説明】

開ききらない菜の花を摘んで塩漬にした漬物。その風味と色彩とが賞味される。京都の名産。菜の花漬。京都では、春に花菜を漬物にして食べる。菜の花漬け、花菜漬けと呼ばれる、京に春の訪れを告げる食べ物。

*最新の角川題歳時記では、春の盛りのものとして、晩春扱いとなっています。

 

 

【例句】

人の世をやさしと思ふ花菜漬      後藤比奈夫

家苞に持ち重りして花菜漬       今井千鶴子

花菜漬遠くの友のすこやかに      坪内稔典

やはらかく石の重みを花菜漬      林昭太郎

洛北の雨脚ほそし花菜漬        片山博介

 

【京のブランド産品】

花菜

京都に春を告げる「京のブランド産品」

京都府の伏見桃山付近で栽培されてきた寒咲きナタネの蕾を収穫したものです。心地よい歯ごたえとほのかな苦みが、京の春を感じさせる逸品として珍重されています。浅漬けにした「菜の花漬け」としても親しまれています。和え物、おひたし、てんぷらなど幅広い用途で楽しめます。主な産地は長岡京市、井手町、亀岡市で、出回り時期は12月中旬から4月中旬です。

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【菜花】

菜の花と総称されるもののうちから、食用にするものを「菜花・なばな」と呼ぶ。食用になる菜花(なばな)には、かぶ、白菜、小松菜、チンゲン菜、高菜など、多くある。青果の現場では、つぼみを中心に若い葉や茎を食べる在来系のものを「菜の花」、若い花茎や葉を食べる西洋系のものを「菜花(なばな)」と言い分けている。

 

 

今日は何の日

菊池寛忌

小説家・菊池寛の1948(昭和23)年の忌日。

小説『恩讐の彼方に』、戯曲『父帰る』等の作品を残した。また、雑誌『文藝春秋』を創刊し、作家の育成、文芸の普及に貢献した。

 

世界一周記念日

1967(昭和42)年のこの日、日本航空の世界一周西回り路線が営業を開始した。

それまでは日米航空協定により、日本の航空会社は世界一周路線を持てなかった。

 

スポーツ新聞の日

1946(昭和21)年のこの日、日本初のスポーツ新聞『日刊スポーツ』が創刊した。

 

弟の日

姉妹型、兄弟型の研究で知られる漫画家の畑田国男氏が1992(平成4)年に提唱。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)