2023.2.10一日一季語 春寒(はるさむ)  【春―時候―初春】

 

春寒や継ぎ目ゆるびし仁王像     足立賢治

 

「仁王」とは、正式名称を金剛力士といい、お寺の門の左右に立って邪悪なものの侵入を防ぐ守護神のこと。

平安時代の仏師・定朝が完成した寄木造(よせぎづくり)は、一木造(いちぼくづくり)よりも大きな像をつくるのに適し、分業による大量制作も可能にした。鎌倉時代に活躍した運慶(うんけい)をはじめとした慶派(けいは)の仏師たちも分業だったとか。金剛力士像はその傑作。東大寺南大門の金剛力士像は3000もの部品を組み合わせて作られている。春寒に、そんな寄木の継ぎ目もゆるぶのかもしれない。

*東京国立博物館の金剛力士立像

 

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【傍題季語】

春寒し(はるさむし) 春寒(しゅんかん《しゆんかん》) 料峭(りょうしょう《れうせう》)

 

【季語の説明】

手紙や挨拶文では、「春寒の候」などと書かれる。「春寒の候」を使える時期は、立春から、(2月4日)〜啓蟄の前日(3月5日)頃までだとか。

早春、仲春、晩春と段々と暖かくなる時期の中で、「春寒」は、早春に使う。

春寒は、余寒よりも春への思い入れ が強い。

関連季語

 → 余寒

 → 冴返る

 

【例句】

春寒やぶつかり歩く盲犬      村上鬼城

春寒や乞食姿の出来上る      中村吉右衛門

春寒し真贋まじる展示品      渡邊千枝子

料峭や音つかひきる日本海     森田旅舟

金堂の防犯カメラ春寒し      北尾章郎

 

 

【関東甲信や東北は積雪に注意】

南岸低気圧の通過に伴い、西日本から東北の広範囲で雨や雪に。関東甲信の平野部では雪が次第に雨に変わりますが、山沿いや東北では雪が続く見込みです。西日本では雨が降り、局地的に強まるおそれがあります。昼間も気温が上がらず、特に関東や東北では厳しい寒さです。

 

 

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左利きグッズの日

簿記の日

海の安全祈念日

ニットの日

左利きグッズの日

ふきのとうの日

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)