2022.11.7 一日一季語 冬瓜(とうが、とうぐわ)   【秋―植物―初秋】

 

坐りよき冬瓜を乗せ猫車      本宮哲郎

 

冬瓜は通年して流通はしているが、旬である7月から9月が最も流通が盛んになる。多原産地は、インドといわれており、日本には平安時代の書物『本草和名』で記載がある野菜。丸形、円筒形、楕円形などさまざまな種類がある。この句では、そんな形を上五の措辞で表している。

*2022.11.5  秩父の道の駅にて

 

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【傍題季語】

とうがん、かもうり、冬瓜汁

 

【季語の説明】

ウリ科の一年生果菜。熱帯アジア原産。夏、黄色の雌雄異花をつける。果実は非常に大きく、球形または楕円形で食用。トウガン。カモウリ。

 

 

【例句】

江南の冬瓜枕よりも大     森田峠

冬瓜を二つ並べし脳の皺    柿本多映

一刀の断冬瓜の腹真白     宮崎笛人

尼留守の冬瓜座る框かな    服部翠生

冬瓜を提げて五条の橋の上   川崎展宏

 

 

【由来】

冬の瓜と書くが、旬は夏。風通しのいいところに切らずに置いておけば、冬まで保存ができる。野菜の乏しい時期でも食べられる瓜というのが由来。漢字では「冬瓜」(とうが)と記すようになった。

 

 

【旬】

胡瓜(キュウリ)、苦瓜(ニガウリ/ゴーヤ)、西瓜(スイカ)、南瓜(カボチャ)など、「瓜」と名の付く夏野菜と同じで、野菜としては、夏が旬の冬瓜。

 

 

今日は何の日

立冬

二十四節気のひとつ。冬の気配が立つ頃なので「立冬」。この頃は陽の光が弱くなり、朝夕など冷え込む日が増える。

 

鍋の日

食品メーカー・ヤマキが制定。

この日が立冬になることが多いことから。

 

ヤマキ

もつ鍋の日

社団法人日本畜産副産物協会が2011年に制定。

この日が立冬になることが多いことと、「い(1)い(1)もつな(7)べ」の語呂合せ。

 

知恵の日

朝日新聞社が1988(昭和63)年、『朝日現代用語 知恵蔵』発刊の時に制定。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)