2022.9.12一日一季語 芒(すすき) 【秋―植物―三秋】
ぼた山の夕暮どきのすすきかな 広渡敬雄
硬山(ボタやま)とは、炭鉱で石炭や亜炭の採掘に伴い発生する捨石(ボタ)の集積場。この捨石をトロッコなどを用いて長年積み上げられるとやがて山ができる。こうしてできた山をボタ山またはズリ山という。ぼた山と平仮名表記をすることもある。漢字では硬山と書く。ズリ山の一種で、主に石炭産業が栄えた北海道、常磐、九州北部等で見ることができる。ウィキペディア
作者は九州の出身。第一句集「遠賀川」の一句。
遠賀川が流れる飯塚は炭鉱町として栄えた時代があり、その時代の面影を残すのが、忠隈のボタ山。現存するボタ山としては日本最大級のもので、別名「筑豊富士」とも呼ばれているそうです。かつて「炭鉱王」と呼ばれた人たちがいた。その一人に「麻生太吉」がいる。麻生太郎は孫にあたる。
*2022.9.11 多摩動物公園にて
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【傍題季語】
薄(すすき) 尾花(おばな《をばな》) 花芒(はなすすき) 鬼芒(おにすすき) 糸芒(いとすすき) 十寸穂の芒(ますほのすすき) 真赭の芒(まそほのすすき) 縞芒(しますすき) 鷹の羽芒(たかのはすすき) 芒原(すすきはら)
【季語の説明】
芒はイネ科の大型多年草で、日当たりの良い山野のいたるところに自生する。日本の秋を代表する植物。中秋の名月の時期、形が似ているススキを稲穂の代わりに供える風習がある。秋の七草のひとつ。薄は「芒」とも書くが、漢字本来の意味からすると「芒」が正しく、「薄」には「くさむら」の意味はあっても、ススキの意味はない。屋根を葺くのに使用したため、カヤともいう。
関連季語
→ 青芒(夏)
→ 枯芒(冬)
【例句】
杣人に夕日なほある芒かな 原石鼎
穂芒のほぐれ初めの艶なりし 能村登四郎
芒挿す光年といふ美しき距離 奥坂まや
さびしさうだから芒を三つ編みに 櫂未知子
薄原二つに割って男来る 津田このみ
【茅】
薄の実用面としては、なんといってもその茎葉を乾かして屋根を葺く材料としての役割が大きかった。その場合は荻(おぎ)や茅萓(ちがや)といしょに「茅(かや)」と呼ばれた。いわゆる茅葺きの屋根である。柳田国男は「三角は飛ぶ」という文章で、日本の屋根をゆるい勾配の板屋根系と急勾配の茅葺き系に分け、急勾配にしたのは雨水の水はけをよくし、茅を長持ちさせるためだとし、またその美しさを絶賛している。
【季語の語源など】
すすきの穂の先端部分がのぎ(芒)と呼ばれる部分です。芒はすすきの特徴を表した漢字
【今日は何の日】
保己一忌
国文学者・塙保己一の1821(文政4)年の忌日。
宇宙の日
科学技術庁(現在の文部科学省)と文部省宇宙科学研究所が1992年に制定。日附は一般公募で決められた。
1992年のこの日、毛利衛さんがアメリカのスペースシャトル・エンデバーで宇宙へ飛び立った。
育児の日
水路記念日
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)