2022.9.4一日一季語 秋祭(あきまつり)  【秋―行事―三秋】

 

秋祭お天道様のおかげです     江島照美

 

秋祭りは、収穫感謝の祭

伊勢神宮をはじめ、全国各地の神社で行われる「新嘗祭」や「神嘗祭」などが収穫祭の代表的なもの。作物の実りに欠かせない太陽を愛でる口語表現のこの句。感謝の気持ちがこもっている。

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【傍題季語】

里祭(さとまつり) 村祭(むらまつり) 浦祭(うらまつり) 在祭(ざいまつり)

 

【季語の説明】

秋は実りの時期。秋祭りには収穫に感謝する意味がある。

豊作祈願の春の祭りと対の関係となる。農村部では田の神に感謝し送り出す祭り。神も人と一緒に祭りを楽しむと考えられたため、神をもてなすために音楽や踊りを披露するようになり、神楽や田楽などが生まれた。

関連季語

 → 春祭(春)

 → 祭(夏)

 

 

【例句】

海沿の道に灯が点き秋まつり     大串章

まだ青き山椒摘めり秋祭       阿部ひろし

海光の路地ことごとく秋祭      岡本眸

秋祭太鼓の音に晴れて来し      伊田和風

わつしよいのこゑの膨らむ秋まつり  渡邉孝彦

 

 

【新嘗祭の由来】

新嘗祭の由来は、「天孫降臨(てんそんこうりん)」といわれる神話の時代までさかのぼるようです。古事記によると、日本の総氏神である「天照大御神(あまてらすおおかみ)」自らが、「豊かな稲作ができるように」と新嘗祭を行ったと記されています。

また、天照大御神の命により古代の日本を治め、稲作を広めた「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」などをはじめとした神々や、五穀豊穣に対する感謝の思いが、新嘗祭の起源となっているようです。

 

 

【だんじり】

岸和田だんじり祭の起源は江戸時代中期で、町方の人々が始めた疫病退散の祭に由来するとの説や、五穀豊穣を祈願する稲荷祭を起源とする説などがある。

 

 

今日は何の日

くしの日

美容関係者らが1978年に制定。美容週間実行委員会が実施。

「く(9)し(4)」の語呂合せ。

 

美容関係者がくしを大切に扱い、また、美容に対する人々の認識を高めてもらう為に制定された。

 

串の日

冷凍食品の製造販売を行う株式会社味のちぬやが制定。これとは別に、大阪市の新世界100周年実行委員会が2010年に制定。

「く(9)し(4)」の語呂合せ。

 

クラシック音楽の日

日本音楽マネージャー協会が1990年に制定。

「ク(9)ラシ(4)ック」の語呂合せ。

音楽家の無料報酬によるコンサート等が開かれる。

 

関西国際空港開港記念日

1994年9月4日午前0時、関西国際空港が開港した。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)