2022.8.17一日一季語 ナイター 【夏―生活―晩夏】
ナイターの光芒大河へだてけり 水原秋櫻子
秋櫻子のこの句から、「ナイター」の季語が生まれた。
秋櫻子の野球好きはひろく知られている。一高入学後は野球部に所属した。
「馬酔木」の主宰として、旧来の花鳥諷詠にとどまらぬ新しい句材を求めていたという。ナイターに関しては、「景としても詠めるが、やはり試合の経過に伴う観者の心理の変化を詠むのが面白い」というのが秋櫻子の持論だった。
かつて南千住にあった「東京球場」という通称でも呼ばれていた東京スタジアムは、ナイター開催時には遠くからでも煌々と輝く照明塔が見え、光の球場とも呼ばれていたスタジアム。秋櫻子は晩年、西武ライオンズのファンとして熱心に野球観戦もしていたという。この球場のことであろうか。
*ユーチューブより引用
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【季語の説明】
野球、サッカー、スキーなどの野外で行われる競技を夜間に照明下で行うこと。夜間試合(ナイトゲーム)のこと。おもにプロ野球についていう。英語ではナイトゲームという。1948年の8月17日、横浜ゲーリッグ球場で日本初のナイター・巨人対中部(現在の中日)戦が行われた。
「ナイター」という言葉もこの時初めて使われた。
【例句】
ナイターのウェーブにのる迂闊かな 上谷昌憲
ナイターの歓声萎みゆくファウル 木暮陶句郎
ナイターのジュニアサッカー椚の芽 渡邊孝彦
ナイターや放送席はおしづかに 篠田大佳
逆転のナイター傘も総揺れに 綿谷ただ志
【由来】
プロ野球ナイター記念日
1948年のこの日、横浜ゲーリッグ球場で日本初のナイター・巨人対中部(現在の中日)戦が行われた。
「ナイター」という言葉もこの時初めて使われた。
【季語の語源など】
ナイターの光芒大河へだてけり 水原秋櫻子
秋櫻子のこの句から、「ナイター」の季語が生まれた。
【今日は何の日】
蕃山忌
陽明学者・熊澤蕃山の1691(元禄4)年の忌日。
荒磯忌,高見順忌
小説家・詩人・評論家の高見順の1965年の忌日。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)