2022.4.17一日一季語 春の筍(はるのたけのこ) 【春―植物―晩春】
朝掘りの春筍思ひの外重し 青木重行
筍は夜の間に親竹から十分に養分・水分を吸い上げ、朝を待って成長するので
『朝掘り筍』は一段とおいしく、香りも素晴らしいと言われてます。
思いの外の重さは、そのみずみずしさを感じられる句。
やわらかくて水みずしい 採りたてのタケノコお刺身にしても食べられるという。
京都府内産「朝掘りタケノコ」の初競りでは、1ケース(4キロ)当たりの最高額は4万円に上り、入荷量の少なさから、記録的な高値だった前年をさらに上回った。今年は比較的収量が多いとされる2年に1度の「表年」だが、初日以降も入荷量は少ないとみられ、競りの期間も短縮される事態に、関係者は困惑している。(京都新聞引用)
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*2022年 4月7日 埼玉県の道の駅にて
【傍題季語】
春筍(しゅんじゅん《しゆんじゆん》) 春笋(しゅんじゅん《しゆんじゆん》)
【季語の説明】
かすかに土が香る掘りたてのタケノコは、まさに春の風物詩の趣きが漂う。
新筍と呼ばれる新鮮なタケノコが出回る季節は春。
生産量が最も多いのが福岡県で、そのほか鹿児島や熊本など西日本で収穫量が多いほか、茨城のタケノコも有名である。食用にするのは孟宗竹(もうそうちく)・淡竹(はちく)・真竹などである。
関連季語
→ 筍(夏)
【例句】
春筍祖母の里より賜りぬ 草間時彦
小にして春の筍ひんまがり 村沢夏風
春筍の土を拭ひてむせて居り 星野紗一
子の炊煮春の筍煮られあり 石田あき子
荷くづれて土のこぼれる春筍 松丸きよ子
【美味しい筍の見分け方】
穂先が黄色い
まず注目すべきは、タケノコの穂先である。タケノコの頭頂部は、黄色い色をしていることが望ましい。穂先の黄色は、タケノコの全体が土に埋もれていた証拠である。穂先が太陽光に当たると緑色に変色し、えぐみが出ることが多いためである。
根元が白い
タケノコの根元の部分は、白っぽい色をしていれば収穫後時間が経っていない証拠となる。時間が経ったタケノコの根元部分は、水気がなくなり茶色に変色していくのである。茶色になったものは、味にえぐみが出ることが多くなる。
皮が薄茶色
タケノコの皮は、薄茶色をしているのが理想的である。緑色を呈していたり茶色がかったものは、日光が当たりえぐみを増していることが多くなる。皮の部分は少し湿っぽさを有しているほうが鮮度が高い可能性がある。
【季語の語源など】
「竹の子」という表記の由来
「竹の若芽」ということから、「竹の子ども」の意味でつけられたとする説が有力
「筍」の字は、「旬」に「竹かんむり」を載せた形で成り立っています。これは、「たけのこが10日間ですぐに竹になってしまう(旬は「10日間」を表す)」という事実に由来しています。
【今日は何の日】
家康忌
徳川家康の元和元(1616)年の忌日。
職安記念日(ハローワークの日)
1947年のこの日、それまでの職業紹介所が「公共職業安定所」と名前を改めた。現在は「ハローワーク」という愛称で呼ばれている。
恐竜の日
1923年のこの日、アメリカの動物学者ローイ・チャップマン・アンドルーズがゴビ砂漠へ向けて北京を出発した。その後5年間に及ぶ旅行中に、恐竜の卵の化石を世界で初めて発見し、その後の本格的な恐竜研究の始りになった。
なすび記念日
冬春なす主産県協議会が制定。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
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(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)