2022.2.26一日一季語 野焼く(のやく)  【春―生活―初春】

 

風までも燃え尽したる阿蘇野焼       眞木礼子

 

待ちに待った『野焼き』の時期になりました 今年も阿蘇のいたるところで行われます。

野焼き【阿蘇山麓一帯(南山)】米塚周辺等

令和4年2月27日(日曜)9時~

(注)火入れ時間は、各牧野組合で異なります。

(注)当日雨天や強風の場合、次の日程で順延します。更に順延となった場合は、阿蘇市のホームページにてお知らせいたします。

この句の、風までも燃えつくす。この措辞が効果的だと思いました。

 

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【傍題季語】

野焼(のやき) 野火(のび) 草焼く(くさやく) 芝焼く(しばやく) 芝焼(しばやき) 芝火(しばび)

 

【季語の説明】

新草がよく萌え出すように、早春に野の枯れ草を焼くこと。害虫の駆除、新草の栄養素の為でもある。野火は野焼の火の意。

関連季語

 → 焼野

 

【例句】

野を焼くやぽつんぽつんと雨到る   村上鬼城

野焼せし夜の字の乱れ日記書く       武政礼子

城攻めもかくや遠巻き野焼きの火     高木悠悠

くろぐろと空欲しいまま大野焼       木村公子

天と地の終りを思ふ野焼の火     山荘慶子

【阿蘇の野焼】

阿蘇の野焼き、なんと1000年以上前から行われていると言われています。まさに、歴史ある伝統文化なんです。

阿蘇で有名なのがなんと言っても「草千里」

一つ目の理由は、阿蘇というのは降水量も多く、冬以外は温暖湿潤な気候のため、人の手が入らないと森と化してしまうから。

二つ目の理由として「害虫駆除のため」です。野焼きにより、ダニやその他家畜にとって有害な虫が焼き尽くされるため、牛や馬、はたまた人間が立ち入れる空間となります。

 

今日は何の日

周遊忌

鉄道紀行作家・宮脇俊三の2003(平成15)年の忌日。

周遊忌という名前は、生前に自らつけた戒名「鉄道院周遊俊妙居士」に因むものである。

 

良忍上人忌

平安時代後期の僧で融通念仏宗の祖・良忍の法要の日。

亡くなったのは1132(長承元)年2月1日であるが、法要はこの日に行われる。1773(安永2)年に聖応大師の諡号を贈られた。

 

2.26事件の日

1936(昭和11)年のこの日、2.26事件が発生した。

陸軍の皇道派の青年将校が、対立していた統制派の打倒と国家改造を目指し、約1500名の部隊を率いて首相官邸等を襲撃した。内大臣・大蔵大臣等が殺害され、永田町一帯が占拠された。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

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(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)