2022.2.25  一日一季語 堅雪(かたゆき)【春―地理―初春】

 

信濃路や坂の堅雪子等の声    末吉治子

 

信濃路とは、信濃国(長野県)の道。また、信濃国へ通じる道。主に、木曾街道をいう。

「シナノジハユキフカシ」  ・・・信濃路は雪深し・・・

電報の一文で、信州大学を受験して落ちるとこれが届いた時代もあったのだとか。

豪雪地帯もある信濃路。雪国らしい春の感じ方のようにも思いました。

 

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【傍題季語】

雪垢(ゆきあか)、雪泥(ゆきどろ)

 

 

【季語の説明】

冬に降り積もった雪。これが春の暖かさで,解けかかる。これが夜間に冷えて固く凍りつき、固くなったもの。

 

【例句】

堅雪の杖立というかくれ里    増田一代

堅雪の近道うれし小学校      鎌田悟朗

昇る陽に堅雪放つダイヤ光    石坂比呂子

堅雪野往きつ戻りつ犬と子と 小林輝子

堅雪野いまだしたたか一考忌 土屋草子

 

 

【季語の語源など】

雪深く、春が遅い地方ならではの季語。

 

 

今日は何の日

茂吉忌

精神科医でアララギ派の歌人の斎藤茂吉の1953(昭和28)年の忌日。

 

道眞忌

平安時代の学者・廷臣の菅原道眞の903(延喜3)年の忌日。

 

夕刊紙の日

1969(昭和44)年のこの日、日本初の駅売り専門の夕刊紙『夕刊フジ』が創刊した。

 

深良用水完成の日

1670(寛文10)年のこの日、日本の土木史上重要な意味を持つ深良用水(箱根用水)が完成した。

湖尻峠に約1200メートルのトンネルを掘って、芦ノ湖の水を富士山麓の数か村に導く用水で、深良村(現在の裾野市)の名主・大庭源之丞らが中心となって5年かけて完成させた。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)