2021.10.30  一日一季語 菊(きく)  【秋―植物―晩秋】

 

菊の香に酔ひ人波に疲れけり    鈴木夢亭

 

11月1日~15日開催(期間中無休)。新宿御苑の菊花壇展は、池や水の流れに沿って散策する池泉回遊式の日本庭園内に、木や竹の素材をいかした上家(うわや)といわれる建物を7棟設け、特色あふれる菊の花々を、皇室ゆかりの伝統の様式で飾りつけます。

このような、菊花展にでも行かれたのでしょうか。

 

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*2021.10.28  狭庭の菊

 

【傍題季語】

菊の花(きくのはな) 白菊(しらぎく) 黄菊(きぎく) 大菊(おおぎく《おほぎく》) 小菊(こぎく) 初菊(はつぎく) 厚物咲(あつものざき) 懸崖菊(けんがいぎく) 菊畑(きくばたけ)

 

【季語の説明】

菊は皇室の紋にも使われている日本を象徴する花のひとつです。日本には、中国から奈良時代に伝わり、江戸時代に品種改良が盛んに行われました。これらは「古典菊」と呼ばれ、「江戸菊」「嵯峨菊」「美濃菊」など地名をつけたものがあります。菊の花は仏花のイメージが強いですが、菊の花の中でもポンポンマムと呼ばれる、丸いフォルムの可愛らしい西洋菊は、イギリスを中心に欧米で生み出されました。小輪でたくさんの花をつけるこれらは「洋菊」と呼ばれています。花弁の形状は様々。伝統的な白、黄色にはじまり赤、ピンク、オレンジ、複数の色を合わせたものなど数多くの品種があります。古典菊、洋菊どちらも丈夫で育てやすいのが特長。

 

 

【例句】

菊の香やならには古き仏達      松尾芭蕉

有る程の菊なげ入れよ棺の中     夏目漱石

野路菊や池のほとりに池の神     朝妻力

供えたる菊の一束重ね置く        山田耕子

玄関もトイレも庭も菊の花        押尾弘子

 

 

【季語の語源など】

 

 

今日は何の日

紅葉忌,十千萬堂忌

小説家・尾崎紅葉の1903(明治36)年の忌日。

 

香りの記念日

石川県七尾市が1992(平成4)年に制定。

1992(平成4)年のこの日、七尾市で第7回国民文化祭「世界香りのフェアIN能登」が開催された。

 

初恋の日

島崎藤村ゆかりの宿である長野県小諸市の中棚荘が制定。

1896(明治29)年のこの日、島崎藤村が『文学界』46号に『こひぐさ』の一編として初恋の詩を発表した。

毎年、初恋をテーマとした「初恋はがき大賞」等のイベントを行っている。

 

たまごかけごはんの日

島根県雲南市の「日本たまごかけごはん楽会」が制定。

2005(平成17)年のこの日、第1回日本たまごかけごはんシンポジウムが開催された。

 

ニュースパニックデー,宇宙戦争の日

1938年のこの日、アメリカ・CBCラジオでオーソン・ウェルズ演出のSFドラマ『宇宙戦争』が放送された。演出として「火星人が攻めてきた」という臨時ニュースを流した所、本物のニュースと勘違いされ、120万人以上が大パニックになった。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)