2021.10.13 一日一季語 秋の蝶(あきのちょう《あきのてふ》) 【秋―植物―三秋】
踏みさうになるほど低し秋の蝶 藤井みち子
沖、そして青垣に所属している方。市川での句会でご一緒していましたが、今回、引越をされるとかで、市川での句会から去って行った。秋の蝶が力を無くしている。この句のように、この句座を共にした皆が思ったことでしょう。新しく来てくれる方、高齢等が理由で去る方も多いのは、他の俳句会もおなじでしょうか。
*結社=青垣。大島雄作代表。機関誌は年四回発行。
本八幡で第四土曜日、青垣の東京周辺の方の句座があります。年に一度は、大島雄作代表の上京もあり、直接指導も。(通常は雄作代表も不在投句で参加し、合評。雄作代表の選句は、後日通信にて配信されます。蒼の会、興味がある方、歓迎します。)
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*2021.10.11 昭和記念公園にて
【傍題季語】
秋蝶(あきちょう《あきてふ》) 老蝶(おいてふ)
【季語の説明】
二十四節気の立秋を過ぎてから見る蝶になります。ただ蝶と言えば、春。夏になって見る蝶は、夏蝶(夏の蝶)。これは揚羽蝶のイメージがあるようです。秋の蝶は、飛び方も弱々しく、羽も少し痛んでいるような感じでしょうか。
関連季語
→ 蝶(春)
→ 夏の蝶(夏)
→ 冬の蝶(冬)
【例句】
休みなく翅を使ひて秋の蝶 及川永心
舞ふほどに日はおとろへり秋の蝶 蓮尾あきら
秋の蝶ほどの寡黙な詩形かな 田村はじめ
小さき野に秋蝶はただ忙しや 林翔
秋蝶のもつれて上る螺旋かな 橋本正二
【『てふてふ』を『ちょうちょう』と読むのはなぜ】
歴史的仮名遣いのルール
1.語頭以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」→「わ・い・う・え・お」
2.ワ行の「ゐ・ゑ・を」→「い・え・お」
3.「む」「らむ」「けむ」「なむ」などの「む」→「ん」
4.「ぢ・づ」→「じ・ず」
5.「くわ・ぐわ」→「か・が」
「てふてふ」を「ちょうちょう」と読むのは、歴史的仮名遣いに次のルールがあるからです。
母音の連続は長音化する
「母音」は「ボイン」と読みます。
具体的には、“a・i・u・e・o”の5文字です。これらが連続すると伸ばす音(長音=「ボール」などの「ー」)に変化します。
au → oː
iu → yuː
eu → yoː (「ː」は伸ばす音)
さうし → saushi
さうし → saushi → soːshi → ソーシ
てふてふ → てうてう
てうてう → teuteu → tyoːtyoː → チョーチョー → ちょうちょう
「てふてふ」の謎は、めくるめく古典の世界の入り口なのです。
© 2015 みみずく戦略室. ホームページ引用
【今日は何の日】
嵐雪忌
俳人・服部嵐雪の1707(宝永4)年の忌日。
サツマイモの日
埼玉県川越市の市民グループ・川越いも友の会が制定。
10月はさつまいもの旬であり、江戸から川越までの距離が約13里なので、さつまいもが「栗(九里)より(四里)うまい十三里」と言われていたことから。
麻酔の日
日本麻酔科学会が制定。
1804年のこの日、華岡青州が世界で初めて全身麻酔による乳癌手術を成功させた。
お父さんの日
豆の日
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)