2021.5.24一日一季語 金糸梅(きんしばい) 【夏―植物―三夏】
金糸梅水のひかりをためらはず 六角文夫
六角文夫が詠んだ現代の俳句です。雨に濡れても、その水滴すらも輝かせ、黄色く誇らしげに咲く金糸梅の姿が浮かびます。光を放つのでも、跳ね返すのでもなく、「ためらはず」という言葉に、雨の中でも凛として咲く花の美しさが表現されています。
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引用
日比谷花壇グループのホームページのこの鑑賞、どなたが書かれているのか、素敵な鑑賞だと思います。
こんな鑑賞を書けるようになりたいです。
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【季語の説明】
オトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉小低木。高さは一メートルほど、萩や山吹のようによく枝分かれする。
五月から七月にかけて、枝先にふっくらとした黄金色の5弁花を次々と咲かせる。 花径は3センチくらいで、花弁にはそれぞれ切れ込みが入る。 花の真ん中には1つの雌しべがあり、柱頭(雌しべの先端で花粉の付着する部分)は5つに裂ける。 雌しべを取り囲んでたくさんの雄しべがあり、5つの束になっている。 雄しべの長さは花弁よりは短い。
雄蕊を金糸にみたててこの名があるのだそうです。
【例句】
石垣に金糸梅咲く在家かな 鶯 竹里
カラー図説日本大歳時記 講談社
私の手元にある歳時記で、これが一番多くの季語、例句をあげているように思いますが、例句の掲載は無し。ネットより、例句を探し出しました。
【季語の語源など】
気分が落ち込みがちな梅雨に、鮮やかな黄色い花を咲かせるキンシバイ。夏が近づいてくれることを知らせてくれる花木で、江戸時代から盛んに栽培されてきました。ゆるやかに垂れさがった枝先に、光沢のある濃黄色の5弁花が次から次へとカップ状に咲きます。
花の名は、漢名の金絲梅の音読みで、金色の糸のようなおしべをもつ花が梅に似ていることから名づけられました。
花言葉「悲しみを止める」は、梅雨の中で雨のしずくを受け止めてあざやかに光って見える花の印象からと言われています。
開花時期は、5~7月。
四季の花&写句・短歌・野鳥・風景の雑記帳・・四季の花&余白の時
引用
【名前の由来など】
和名の由来は、長い雄しべを金糸に見立て、花の形から梅の文字が充てられたものである。 近縁種にビヨウヤナギ(未央柳)がある。 属名の Hypericum はギリシャ語の「hypo(下に)+ erice(草むら)」ないし「hyper(上に) + eikon(像)」に由来する。 種小名の patulum は「やや開出した」という意味である。
【今日は何の日】
ゴルフ場記念日
1903年のこの日、日本初のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」がオープンした。
伊達巻の日
厚焼き卵などの寿司具を製造する千日総本社が制定。
伊達巻の名前の由来という説のある伊達政宗の忌日。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)