2019.9.21
一日一季語 初紅葉(はつもみじ《はつもみぢ》)
【秋―植物―仲秋】
長瀞の渦ありありと初紅葉 小島花枝
*2019.9.20 板橋区にて 桜の初紅葉
長瀞渓谷(ながとろ けいこく)は、日本の南関東北部の、埼玉県秩父郡長瀞町に位置する、荒川上流部の渓谷です。
川には通常、上流から下流へ流れるメインカレントとそのすぐ横に沢山の渦(エディ)が存在します。岩や川床の地形により複雑に絡み合いながら流れは変化します。
長瀞は、荒川の流域の中でも、流れの穏やかな「瀞(とろ)」が長く続くことから、この地名がついたと言われています。
この荒川をゆったり下る、昔から変わらぬ人気の定番アクティビティが「長瀞ラインくだり」です。静かに川を流れつつも、途中にはちょっとした急流もあり、ゆったりと自然を満喫しつつ、スリリングな体験ができるのも「長瀞ラインくだり」の特徴です。
初紅葉をみながらのライン下り、一度経験したいものです。
【季語の説明】
楓をはじめとして、秋になり色づいたばかりの紅葉をいう。
いち早く紅葉し山野に秋の訪れを告げるもの。櫨や七竈,ぬるでの類。紅葉の本格派である楓は、これよりずっと遅れて紅葉する。
【例句】
山路行くヘアピンカーブ初紅葉 稲畑汀子
滝口を分くる大岩初紅葉 森清信子
待ち合はせするに良き椅子初紅葉 湯橋喜美
朝の日のをどると見たり初紅葉 阿部ひろし
みづうみの瞳大きく初紅葉 三国矢恵子
【蔵本 はつもみぢ】
日本酒「原田」の蔵元・はつもみぢさんは、山口県周南市(旧徳山市)にあります。創業・文政2年(1819年)という古い歴史を持つ蔵元さんです。ちなみに帝国データバンクの調査があって、山口県にある会社として、なんと9番目に古いことが判明したそうです。
≪きき酒名人・原田康宏杜氏≫
実は、酒造りは20年間ストップしていた空白期を経て、蔵元のご子息である原田康宏さんが杜氏として5年前から酒造りをはじめた。原田康宏さんはきき酒名人でもある。ご当地・山口県のきき酒大会は7連覇中。中国大会では2回優勝。全国でも2位を獲得。
≪四季醸造の酒造り≫
日本酒蔵は「寒造り」といって、伝統的に冬季のみ酒造りを行う蔵が殆どだが、こちらのはつもみぢでは夏季を除いて冷蔵設備完備のもとで通年において酒造りが行われている。
≪少量生産・超小仕込み≫
現在の生産量は僅か100石(一升瓶換算で10,000本)。この数字は当店が取引きしている蔵元の中でダントツで一番少ない。また仕込みは極めて丁寧である。・・・というのは純米酒クラスの酒でも全て500kタンクで仕込んでいる。500kタンクとは他の蔵元では大吟醸用に仕込むタンクの大きさである。(タンクが小さいと温度管理等が容易になる。)コスト面を考えると他の蔵元では有り得ない贅沢な酒造りを行っている。
【今日は何の日】
宮澤賢治忌
童話作家・詩人の宮澤賢治の1933年の忌日。
宇野浩二忌
小説家・宇野浩二の1961年の忌日。
廣津和郎忌
小説家・社会評論家の廣津和郎の1968年の忌日。
主な出来事
1792年
フランス国民公会が王制廃止・共和制宣言を議決
1927年
銀座三越呉服店で日本初のファッションショー開催。
1934年
室戸台風が大阪を直撃。死者行方不明者3036人。全半潰9万3千戸。
1952年
蔵前国技館で土俵の四本柱を廃止し、現在のつり屋根と4色の房に。
1981年
ホンダがF1で初めてコンストラクターズ・チャンピオンに。
1993年
日本プロ野球にフリーエージェント(FA)制の導入を決定
2003年
アメリカの木星探査機「ガリレオ」が運用終了となり、木星大気圏に突入して消滅
誕生日の有名人
1866年
H.G.ウェルズ (英:評論家,SF作家『透明人間』)
1874年
グスターヴ・ホルスト (英:作曲家『惑星』)
1903年
正田英三郎 (経営者,日清製粉会長,皇后陛下の父)
1935年
2代目林家正楽 (紙切り芸人)
1949年
松田優作 (俳優)
1954年
安倍晋三 (首相(90代・96代),衆議院議員,内閣官房長官(72代))
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)