2019.8.23

一日一季語 水引の花(みずひきのはな《みづひきのはな》)  【秋―植物―初秋】

 

 

水引草還暦までも生かされて      朝倉和江

 

 

還暦のお祝いといえば「赤いちゃんちゃんこ」が定番。

しかし、近年の長寿社会では、還暦祝いは長寿の祝いというよりも、人生の区切りをお祝いするという意味合いが濃くなってきているようです。

水引の花の、赤が印象的に見えてきます。

朝倉和江(あさくらかずえ) (19342001.06.12) 大阪生まれ。 馬酔木同人。「曙」主宰。67で亡くなっている。

 

 

 

【傍題季語】

水引草(みずひきそう《みづひきさう》)

 

 

 

【季語の説明】

山野の林縁などに多いタデ科の多年草の花で、八月ごろ枝上に数条の細長い花軸を伸ばし、赤い小花を無数につける。高さ六〇~九〇センチで、茎は細く硬い。葉は先のとがった楕円形。花軸は上から見ると赤く、下から見ると白く見える。白花の銀水引、紅白混じった御所水引などがある。植物名は水引であり、水引草は俳句特有のいい方。

 

 

 

【例句】

さかりとて寂かに照るや水引草    渡邊水巴

水引のまとふべき風いでにけり    木下夕爾

一と雨の過ぎし水引草の赤      高木晴子

水引の好む暗さのありにけり     西村和子

真白な妻の爪屑水引草               香西照雄

 

 

 

【水引の花】

細長い花序が出て、小花をまばらにつける。

花弁はなく、花弁状の萼があり、深く4つに裂ける。

雄しべは5本である。

雌しべの花柱は先が2つに裂け、先端は鍵のように曲がる。

萼片4枚のうち3枚が赤く1枚が白い。

 

 

 

今日は何の日

一遍忌,遊行忌

時宗の開祖・一遍上人の1289(正応2)年の忌日。

 

 

白虎隊自刃の日

1868(明治元)年のこの日、戊辰戦争で会津藩の白虎隊が城下の飯盛山で自刃した。

会津藩では軍を年齢により白虎・朱雀・青龍・玄武の4つの班に分けており、最年少の白虎隊は16歳から17歳までの少年で編成されていた。会津藩等の奥羽越列藩同盟が官軍と戦闘状態に入ると白虎隊も実戦に参加し、越後戦争や会津戦争で死闘を繰り広げていた。

この日、飯盛山にいた白虎隊の士中二番隊員が、城下の町に火の手が上がったのを会津落が落城したものと思い、20人の隊員全員が自刃した。

 

 

 

主な出来事

1716

    江戸幕府が紀伊藩の下級武士を諸藩の動静を見張る「御庭番」として採用。(新暦108)

1859

    イギリスの貿易商グラバーが長崎・大浦にグラバー商会を設立。(新暦919)

1890

    警視庁が電柱広告を許可。

1945

    ソ連のスターリン書記長が日本人捕虜のソ連への移送・労働使役を指令(シベリア抑留)[Wikipedia]

1948

    万代橋事件。新潟市にある信濃川・万代橋に花火大会の見物客が殺到したため欄干が崩落。死者11人。

1989

    ソ連で、200万人の市民が「人間の鎖」でバルト三国を囲み、三国の独立を訴える。

 

 

 

誕生日

1754

    ルイ16 (:国王(ブルボン朝5))

1900

    三好達治 (詩人,翻訳家)

1924

    ドクトル・チエコ (産婦人科医・性医学評論家)

1958

    佐藤しのぶ (オペラ歌手)

1969

    山咲トオル (漫画家,タレント)

1981

    AKIRA (ダンサー(EXILE))

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)