2019.5.27

一日一季語  目高(めだか) 【夏―動物―三夏】

 

 

一匹となりし目高に水を足す        増田幸子

 

 

*2019.5.23 茨城県 道の駅にて  

 

近くの小川などで採ってきた目高。

水槽で飼っていたのでしょうけど、日に日に死んでしまい、ついには、最後の一匹となってしまった。

水槽の水をすべて入れ替えると、金魚なども好ましくないようです。

飼育水は飼育開始時から、 飼育開始の時間の経過とともにどんどん水質が変化していきますし、水道水を足す(もちろんカルキを抜いた)ことによりミネラルなども補充できます。 一定の期間ごとに一定の割合の水換えを行うことでメダカにとってよい環境をキープできるということになるそうです。

 

 

 

【傍題季語】

緋目高(ひめだか) 白目高(しろめだか)

 

 

 

【季語の説明】

メダカ科の淡褐色の淡水魚。体長四センチぐらい。目が大きく飛び出していて可愛い。夏、水槽や水盤などに飼われ、涼味が観賞される。かつては日本中どこでも見られたが、今では、絶滅危惧(きぐ)種に指定されている。

 

 

 

【例句】

水蓮の鉢に馴れたる目高かな        久保田一豊

橋の名を覚え目高をとりにゆく       大串章

眼ばかりと思ふ目高の生まれ立て     中尾杏子

連れだちてメダカの学校覗き見し     内山まり子

一日でメダカ博士になる講座        火箱ひろ

 

 

 

【目高について】

脊椎動物門   硬骨魚綱   メダカ目   メダカ科

メダカはかつて平野部の池沼、水田の水路、小川など、流れのゆるやかなところに群泳する姿がよくみられました。各地で五千以上の愛称があるといわれ、人間に非常に身近な存在でした。そのため、レッドリストの絶滅危惧II類に指定されたとき、テレビや新聞で大きく報じられただけでなく、日本の野生生物に対する危機感を、私たちが肌で感じる出来事でもありました。

 大きさは約4cmで、体色は淡褐色をしています。ペットショップなどで売られているオレンジ色の「ヒメダカ」は品種改良品です。よく似た種にカダヤシ(タップミノー)がいますが、メダカの方が尻ビレが大きいことで区別できます。

 

 

雑食性で動物・植物プランクトンや小さな落下昆虫を食べます。産卵期は48月で、メスは卵をぶら下げながら泳ぎ、水草に付着させます。卵からふ化した稚魚は成長が早く約半年で成熟します。

 メダカの生息していた水域は、人間の生活する環境に近かったため、都市開発や河川改修が大きく影響しました、自然護岸が保たれている池沼や河川など、メダカに適した多くの生息地が失われました。また、水田などの圃場整備によりコンクリートの水路が増え、昔ながらの素堀りの用水路が急激に減少しました。メダカは、このように整備された水流の速い環境では生息できず、産卵のための水草も生える場所がありません。利便性をだけを重視した圃場整備からの脱却が、メダカの生息できる環境の維持のカギをにぎっています。

(メダカ - いきものログ:環境省)

 

 

 

日本メダカ (絶滅危惧種)    

以前は日本全土の池沼や水田に生息しプランクトンなどを食べている上顎より背ビレ基点まで背部正中線上を暗褐色の縦帯が1本走る。雄は背ビレと尻ビレが雌より大きく鰭膜に切れ込みが入りギザギザに見える

 

 

 

今日は何の日

日本海海戦の日

1905年のこの日、日本海海戦で東郷平八郎が率いる日本艦隊が、ロシアのバルチック艦隊に対して大勝利を収めた。

後に「東郷ターン」と呼ばれる丁字型陣形をとり、敵艦に対して一斉射撃をして大勝利を収めた。

 

 

百人一首の日

1235(文暦2/嘉禎元)年のこの日、藤原定家によって小倉百人一首が完成された。

藤原定家の「明月記」の文暦2527日の項に、定家が親友の宇都宮入道蓮生(頼綱)の求めに応じて書写した和歌百首が嵯峨の小倉山荘(嵯峨中院山荘)の障子に貼られたとの記述があり、この記事が小倉百人一首の初出ではないかと考えられている。

 

 

 

主な出来事

1235

    藤原定家が古今の和歌百首を書写する(百人一首の原型)(新暦614)

1689

    松尾芭蕉が立石寺(山寺)にて「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の句を詠む。(新暦713)

1905

    日露戦争で、東郷平八郎が率いる日本海軍聯合艦隊とロシア・バルチック艦隊との日本海海戦が始る。

1947

    阿蘇山が14年ぶりに爆発。

1987

    北勝海が第61第横綱に、小錦が外国人力士初の大関に昇進。

1997

    セガ・エンタープライゼスとバンダイの合併解消を発表。

 

 

 

誕生日

1871

    ジョルジュ・ルオー (:画家)

1918

    中曽根康弘 (首相(7173),

1922

    クリストファー・リー (:俳優)

1947

    植田まさし (漫画家『コボちゃん』)

1963

    玉城一石 (腹話術師(いっこく堂))

1985

    小向美奈子 (タレント)

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)