2019.01.17

一日一季語 鳥総松(とぶさまつ)  【新年―生活】

 

 

青々と少し斜めの鳥総松    星野椿

 

 

先日の句会で、鳥総松の句をだした方がいた。

現代では、このようなことをする家も少ないのではと思いますが、池袋のとある、お寺で見つけました。

この句のように、門松を置くための穴に斜めになって挿してありました。

写生が効いた句だと思います。

 

 

 

【季語の説明】

門松を取り去った跡へ、松の梢を挿したものを鳥総松という。元来、鳥総とは、樵夫(きこり)が木を伐ったあとの株に樹霊を祀るために挿すその木の梢のことといわれる。鳥総松も門松を取ったあとに挿すことからこれと同義であると思われる

 

 

 

【例句】

鳥総松色町は昼さびしけれ     角川春樹

鳥総松霜ふかき日のつづきけり   久保田万太郎

鳥総松青しとみたる夜のとばり   中村汀女

鳥総松盛り塩したる縁起かな    井桁蒼水

鳥総松雪追ふ雪の来てうもる    篠田悌二郎

 

 

 

【鳥総松】

門松を取った跡の穴にその松のこずえを立てておくもの。新年の季語。松を取る日は場所によって異なり、東京で6日夕、信州は7日、関西で14日などとされる。

 

 

門松を取り去った後に、切り取った松の枝先をその穴に挿したものを「鳥総松(とぶさまつ)」と言い、これが根付くと縁起が良いとされているそうです!

 

 

鳥総(とぶさ)とは、梢や枝葉の茂った先のことで、昔の木こりは木を切った後に、切った梢をその株に立てて山の神を祀ったとのこと。

 

【門松】

3本の門松のそれぞれの長さは7:5:3の比率になっています。

これは、2で割り切れない、縁起物の比率になっています。

門松の裾に荒縄を巻きますが、その巻く回数も決まっていて、

 

下7回

中5回

上3回

 

このように巻きます。

 

1番長い竹と7回巻いた荒縄は男を表しています。

1番短い竹と3回巻いた荒縄は女を表しています。

真ん中の竹と5回巻いた荒縄は、仲を取り持つという意味があります。

 

3本にはそれなりの意味があったんですね。

 

 

【今日は何の日】

防災とボランティアの日

おむすびの日

ひょうご安全の日 [兵庫県]

今月今夜の月の日

 

 

 

主な出来事

1181

    平家により幽閉されていた後白河法皇が、平清盛の死去に伴い院政を再開。(新暦22)[Wikipedia]

1904

    モスクワ芸術座でチェーホフの戯曲『桜の園』が初演。

1912

    イギリスのスコット大佐らが南極点に到達。アムンゼンの南極点到達の約1か月後。

1925

    ロックフェラーが東京帝大図書館へ400万円を寄附。

1979

    国際石油資本が日本への原油の供給量の削減を通告。第二次オイルショックの発端。

2006

    前日のライブドア本社などへの強制捜査を受け、ライブドア関連の株の売り注文が殺到、株価が大幅に下落(ライブドア・ショック)

 

 

 

誕生日の有名人

1899

    アル・カポネ (:ギャングスター)

1929

    村田英雄 (演歌歌手)

1948

    3代目林家正楽 (紙切り芸人)

1952

    坂本龍一 (ミュージシャン(YMO/キーボード),作編曲家,音楽プロデューサー)

1959

    山口百恵 (歌手[],女優[])

1972

    平井堅 (シンガーソングライター)

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

 

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)