2019.01.04一日一季語 淑気(しゅくき《しゆくき》)  【新年―天文】

 

 

みどりごに大き産着や淑気満つ   辻美奈子

 

 


俳句文学館の地下で、沖、中央例会に参加をしていた頃。句会の前の喫茶店で、能村登四郞先生に若手として紹介されたのは。平成4年ごろだったか。この時に同席していたのが。辻美奈子さん。助産婦として仕事の合間を縫っての句作。この句も、助産婦さんらしさがよく出ていると思います。

 

 

 

【傍題季語】

淑気満つ

 

 


 

【季語の説明】

新年の天地に満ちる清らかで厳かな気。めでたい気配が四方に漂う。

新しい年を迎え、天地山河いたるところに瑞祥の気が満ちていること。

 

 

 

【例句】

葛飾は男松ばかりの淑気かな   能村登四郎

淑気満つ源氏嬰児いだく絵も   堀口星眠

大漁旗はためく港淑気満つ    山下繁子

我を呼ぶ幼の声も淑気満つ       田所節子

人形の眼玉の向きも淑気かな   岡田史乃

 

 

 

【淑気とは】

新年の季語。

新年を迎えた山河はみずみずしく、厳かな光に満ちている。淑気とは、荘厳にして清新な気配をあらわす。

 

 

「「淑」は水が清く満ちている意、淑気というのは、清々しい中にも 温かみのある新年の雰囲気を表わした言葉」だという(「閑話抄」の中の<淑気(しゅくき)>の項より)。

 

 

淑(よ[=良])い気配。めでたい気配。新春のめでたく和やかな雰囲気。「淑」は訓読みで「よ ... 1.粋で気のきいた言動や身なりのこと。洒落(しゃれ)ていること。おしゃれ。 2.しゃらくさいこと。生意気。

 

 

 

今日は何の日

官公庁御用始め

官庁で年末年始の休みが明けて、その年の最初の事務を執ること。

1873(明治6)年から、官公庁は1229日から13日までを休暇とすることが法律で定められており、4日が仕事始めとなる。

通常は14日であるが、土曜日・日曜日の場合は直後の月曜日となる。

 

 

取引所大発会

証券取引所での新年初めての立ち会い。かつてはこの日は午前中(前場)で取引を終了していたが、2010年以降は終日取引となった。

かつては16日だったが、証券業界の業績不振から少しでも営業日数を増やすために大納会が1228日から30日へ、大発会が16日から4日へ変更された。

 

 

石の日,ストーンズデー

「い(1)(4)」の語呂合せ。

この日に、地蔵・狛犬・墓石など願いがかけられた石に触れると、願いが叶うと言われている。

 

 

主な出来事

1642

イングランド王チャールズ1世が反国王派の5人の議員を逮捕しようとして失敗。イングランド内戦が始まる。

1879

明治政府が、平安時代から行われていた梟首刑(さらし首)を廃止。

1990

初の女性長官・森山眞弓内閣官房長官が内閣総理大臣杯の授与を自ら行いたいと表明。相撲協会は女性が土俵に上がることを拒否。

 

 

 

誕生日

1889

夢野久作 (小説家『ドグラ・マグラ』『犬神博士』)

1922

山田風太郎 (小説家『甲賀忍法帖』)

1944

子門真人 (歌手『およげ!たいやきくん』)

1958

宮本亜門 (演出家)

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

 

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)