2018.08.31 

一日一季語 川蜻蛉(かわとんぼ《かはとんぼ》)  【夏―動物―三夏】

 

 

影といふ色ありとせば川蜻蛉     清水忠彦

       

 

*2018.08.30  栃木県 にて

 

 

清水, 忠彦, 1918-

句集  乾杯

 

 

 

【傍題季語】

おはぐろとんぼ おはぐろ かねつけ蜻蛉(かねつけとんぼ)

 

 

 

【季語の説明】

夏になると、林間の小川などに発生し、水辺を飛んでいるカワトンボ科の蜻蛉。六センチぐらいで種類は多い。よく見かけるのは雌雄ともに黒色の翅を持つ御歯黒蜻蛉(おはぐろとんぼ)である。ひらひらとしなやかに飛んで水草の葉などに止まっている。

 

 

 

【例句】

おはぐろとんぼは水の生みたる悪の華   田川飛旅子

おはぐろに見えぬ糸ある水の上      鈴木鷹夫

湧水の光を曳きて川とんぼ        関森勝夫

川蜻蛉巻葉の先にひとやすみ       小島菜美

川蜻蛉戻る夕暮れという階段       吉田透思朗

 

 

 

【川蜻蛉について】

ニホンカワトンボ(学名:Mnais costalis)は、カワトンボ科カワトンボ属の中型のトンボの一種。

 

成虫の全長はオスが50-68 mm(腹長37-54 mm、、後翅長31-43 mm)、メスが47-61 mm(腹長35-46 mm、後翼長31-43 mm)。

未成熟な個体はメタリックな青緑色で、成熟した個体は腹全体に白い粉を吹く。オスの翅は橙色翅、淡橙色翅、無色翅の3タイプがあり、メスの翅は淡橙色翅と無色翅の2タイプがある。

生息する地域によって翅色のタイプが異なる。橙色翅型の成熟したオスは翅上部に不半透明の斑があり縁紋は赤褐色、未成熟のものは淡橙色翅型に近い色合いで縁紋は白色。

近縁種のアサヒナカワトンボ(Mnais pruinosa Yamamoto, Selys)よりも翅脈が密で、縁紋は細長い。ヤゴの全長は約31 mm

 

 

生態

平地や丘陵地の抽水植物や沈水植物が生育する中流域の緩やかな流れの清流に生息する。

オスは水辺の植物や石に留まって縄張りを作り、近付いて来た他のオスを追い払う。メスが現れるとホバリングして求愛行動をする。

メスは朽木などに産卵する。5月中旬から8月初旬にかけて産卵し、2-3週間卵で過ごす。幼虫の期間は1-2年程度で、越冬する。

 

 

 

【ハグロトンボ】

ハグロトンボ(羽黒蜻蛉、Calopteryx atrata)は、カワトンボ科のトンボ。別名ホソホソトンボ。

 

成虫は510月頃まで見られ、とくに78月に多い。主に平地から低山地のヨシなどの挺水植物や、エビモ、バイカモなどの沈水植物などが茂る緩やかな流れに生息する。幼虫は、おもに夜半から早朝にかけて、挺水植物などに定位して67月頃に羽化する。羽化後の若い個体は薄暗いところを好み、水域から離れて林の中で生活するが、成熟すると再び水域に戻り、明るい水辺の石や植物などに止まり縄張りを張る。交尾後、雌は水面近くの水中植物に産卵する。

 

 

 

今日は何の日

野菜の日

全国青果物商業協同組合連合会など9団体の関係組合が1983年に制定。

「や(8)(3)(1)」の語呂合せ。

 

 

主な出来事

1887年  エジソンが発明時から研究改良した白熱電燈の特許権を獲得。電燈発明の8年後。

1888年  ロンドンで「切り裂きジャック」により売春婦が喉をかき切られて殺される。以降11月までに女性ばかり4人が同じ手口で犠牲に。

1928年  歌劇『三文オペラ』がベルリンで初演。

1994年  ディスコ「ジュリアナ東京」が閉店。

1997(平成9)831日、ダイアナ元イギリス皇太子妃がフランスのパリで自動車事故に遭い、36歳の若さで命を落とした。

1998年  北朝鮮がミサイル「テポドン」を発射。日本上空を越え太平洋に落下。

 

 

 

誕生日

1832年 チャールズ・ワーグマン− − 画家、漫画家

1879年 大正天皇123代天皇

1942年 青木功プロゴルファー

1947年 アニマル浜口元プロレスラー、タレント

1949年 リチャード・ギア俳優

1953年 小林よしのり漫画家、評論家

1956年 田代まさし元タレント

1958 日比野克彦イラストレーター

1961年 杏里歌手

1965年 別所哲也俳優、タレント

1968年 野茂英雄元プロ野球選手、元メジャーリーガー

1974年 伊東輝悦元日本代表サッカー選手

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

 

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)