2018.08.28 

一日一季語秋扇(あきおうぎ《あきあふぎ》) 【秋―生活―初秋】

 

 

化野に置き忘れあり秋扇    水野恒彦

 

 

「槐岡崎句会」講師。

昭和51年にロータリークラブ入会。

岡崎支部長だった中村繁男氏の勧めで「ロー タリー俳壇」に投句され、作品が特選に選ばれました。

   の後、「松籟岡崎俳句研究会」、矢作の「歯車句会」に参加、昭和56年琅玗入会、昭和58年俳人協会会員、平成3年槐俳句会に入会、

「槐安集」に抜擢され、「文芸岡崎」の創刊号からの執筆者でもあります。  

平成10年、句集【玉梓】を発行。  現在は槐句会の講師

 

 

 

【傍題季語】

秋扇(しゅうせん《しうせん》) 秋団扇(あきうちわ《あきうちは》) 扇置く(おうぎおく《あふぎおく》) 団扇置く(うちわおく《うちはおく》) 捨扇(すておうぎ《すてあふぎ》) 捨団扇(すてうちわ《すてうちは》)

 

 

 

【季語の説明】

秋になっても扇や団扇はしばらくは使用される。使うこともまれになったものが置かれたままになっているのが、「捨扇」「捨団扇」で、何となく侘(わび)しい。

 → 扇(夏)

 

 

 

【例句】

秋扇といふ恋の果てめく言葉あり   能村登四郎

ふつふつと師の句にまみゆ秋扇    能村研三

戻るまで開きしままの秋扇      今瀬剛一

沖の船指すに秋扇もつてしぬ     岡本眸

拾ふ恋いや捨てる恋秋扇       山元志津香

 

 

 

【秋扇について】

秋の扇の意味

1.秋になって使わなくなった扇

2.必要が無くなったもの

3.男性からの愛を失った女性

 

 

といった意味が存在します。

秋になると涼しくなって わざわざ風を起こす必要もなくなるので、扇は秋には不要になるという事です。

なので秋になったら必要なくなる扇から転じて必要が無くなったものという風な意味で用いられるのです。

 

 

男性からの愛を失った女性という意味があります。

 

 前漢(昔の中国)の皇帝である成帝の側室に班婕妤=ハンショウヨという女性がいて、ハンショウヨは成帝から愛されていたのですが、やがて趙飛燕と呼ばれる成帝の皇后に成帝からの愛を奪われてしまいました。

なのでハンショウヨ、成帝からの愛を失って不必要な存在になってしまった自分を秋になって使われなくなった秋の扇にたとえて嘆きの詩『怨歌行』という詩を詠んだそうです。ここから、秋の扇という言葉ができました。

 

 

 

【蝉の鳴き声】

【仲寒蝉】

 

今日は何の日

バイオリンの日 

1880(明治13)年、東京・深川の楽器職人・松永定次郎が、国産バイオリンの第一号を完成したのがこの日です。

 

 

民放テレビスタートの日 

1953(昭和28)828日午前1120分、日本の民放テレビ第1号の日本テレビが放送を開始しました。

 

 

テレビCMの日

日本民間放送連盟が2005年に制定。

1953年のこの日に開始された民放テレビで、初のテレビCMが放送された。初のCMは服部時計店の正午の時報だったが、フィルムを裏返しにかけてしまい、音も不明瞭だった。

 

 

気象予報士の日 

1994(平成6)年、第1回の気象予報士国家試験が行われました。 合格率は18%でした。

 

 

道元忌

曹洞宗の開祖・道元の1253(建長5)年の忌日。

 

 

 

主な出来事

1583年豊臣秀吉が大坂城の築城を開始

1789年イギリスの天文学者ハーシェルが土星の2つ目の衛星エンケラドゥスを発見。

1850年ワーグナーのオペラ『ローエングリン』が初演。

1853年黒船から江戸湾を防衛する為、品川沖に沿岸砲台「御台場」の築城を開始

1916年第一次大戦でイタリアがドイツに宣戦布告

1959年文部省が道徳教育の義務化実施を決定

1990年 「ゆり3号」打ち上げ成功

1996年イギリスのチャールズ皇太子とダイアナ妃が離婚

2008年オバマ上院議員が、アフリカ系として初の米大統領候補に指名

 

 

 

828日が誕生日の主な有名人

1749年 ゲーテ(詩人・作家)

1828年 トルストイ(作家)

1892年 藤森成吉(作家)

1894年 カール・ベーム(指揮者)

1923年 蔦文也(徳島・池田高校野球部元監督)

1939年 イーデス・ハンソン(タレント)

1949年 伊吹剛(俳優)

1955年 宮川花子(大助花子・漫才)

1961年 城戸真亜子(タレント・画家)

1966年 高橋洋子(歌手)

1968年 香西かおり(歌手)

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

 

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)