2018.08.26 

一日一季語 唐辛子(とうがらし、たうがらし)

【秋―生活―三秋】

 

 

風の夜の味噌汁に揉む鷹の爪    朝妻力

 

朝妻力(あさつまりき)

句歴 昭和52年「風」入会。澤木欣一、細見綾子、皆川盤水各師の指導を受くるも二年で挫折。 平成元年「春耕」入会。 勤務先に俳句同好会組織。同好会誌発行。平成13年、同好会誌を「雲の峰」と改題、結社化し主宰。句集「晩稲田」「伊吹嶺」。俳人協会幹事、大阪俳句史研究会理事

 

 

 

【傍題季語】

唐辛、南蛮、南蛮胡椒、鷹の爪、ピーマン

 

 

 

【季語の説明】

ナス科の一年草。白い花のあとに青い実をつける。秋、真紅に色 づくと辛味が一段と増すために、香辛料として用いる。

 

熱帯アメリカ原産のナス科の一年草の実。高さ三〇~一〇〇センチで、夏、葉腋に白色の合弁花を開く。果実ははじめ緑色で、後に紅熟し、激しい辛みの香辛料として知られる。本来は細長い卵形だが、栽培変種が多く、さまざまな形がある。鷹の爪の別名は猛禽類のタカの爪の形に似ていることから。

 

 

【例句】

うつくしや野分のあとのたうがらし  与謝蕪村

今日も干す昨日の色の 辛子     林 翔

唐辛子干し原点をかへりみる     小澤克己

ふるさとの風の色なる唐辛子     神蔵器

細きかな縁切寺の唐辛子             有馬朗人

 

 

 

【唐辛子についての句】

唐辛子、赤(火)、干す、は三点セットつまり「唐辛子は赤くて干すものだ」という常態があります。

唐辛子の「赤」を言えば「干す」を言わずに何か別の事態に展開しています。また「干す」を言えば、「赤」を言わない、このような工夫は「唐辛子は赤くて干すものだ」という常態からの変化(詩情)を求めているからです.

(現代俳句協会  インターネット俳句会 大畑等さんのコメントより引用)

 

 

 

【唐辛子について】

分類:ナス科トウガラシ属

原産地:中南米の熱帯地方

とうがらしは中南米が原産で、メキシコでは紀元前65005000年頃にはすでに食用とされていました。アメリカ大陸発見後にヨーロッパへ伝わり、のちにインド、中国へ伝播。諸説ありますが、日本へは16世紀に渡来したといわれています。

文献に登場したのは「清良紀 親民鑑月集」(1628)で「唐苛(とうがらし)」と記されています。また、寛永13年(1636年)の朝鮮通信使に振る舞われた「七五三饗膳」の品書きにとうがらしの名前が出てきます。ただ、これらが現在のとうがらしを指しているかどうかはわかりません。これより少し後の文献「本朝食鑑」(1697年)や「本朝食鑑」(1697年)に記されている「番椒」は、現在のとうがらしを指していると考えられます。

 

ちなみに、とうがらしは「唐辛子」と書きますが、中国の唐から来たという意味ではありません。「唐」というのは「外国」という意味で、要するに外国からやってきた「からし」ということになります。

 

 

 

【トウガラシの食べ方】

とうがらしの辛味の元であるカプサイシンは、油に溶けやすい性質があります。そのため、先に油で炒めておくと辛味がしっかり広まります。

 

また、とうがらしは種が一番辛いといわれることがありますが、実際は種を支える内壁の白いワタ(胎座:たいざ)に強い辛味成分があります。これが種に付着することで種にも強い辛味を感じるのです。そのため辛味を控えめにしたいときは、中身を出さないよう丸ごと使うか、とうがらしをカットしてワタの部分を取り除いておくとよいでしょう。

 

なお、カットしたとうがらしを手でさわったら、しっかりと手を洗うことが大切です。辛味成分が手に残っていると、顔や目をさわったときに目や皮膚が痛くなることがあります。

 

 

 

今日は何の日

レインボーブリッジの日 

1993(平成5)年のこの日、東京で東日本最大の吊り橋、レインボーブリッジが開通しました。

 

 

 

シルマンデー,ユースホステルの日 

ユースホステルの創始者アルト・シルマンを記念する日。

 

 

 

主な出来事

1920年 神戸海洋気象台発足

1931年 リンドバーグ夫妻来日

1939年 羽田発ニッポン号世界1周飛行

1949年 シャウプ勧告

1990年 日本の誇る新天体発見家(12個の彗星、13個の新星を発見)の本田実、逝去

 

 

 

826日が誕生日の主な有名人

1885年 尾上菊五郎(6代目・歌舞伎)

1947年 宮川俊二(キャスター)

1950年 いがらしゆみこ(漫画家)

1956年 伊藤敏博(ミュージシャン)

1967年 佐々岡真司(野球)

1968年 斉藤隆治(俳優)

1969年 中川敬輔(Mr.Children・ミュージシャン)

1971年 中島知子(オセロ・タレント)

1974年 石塚啓次(サッカー)

1977年 千葉紗子(FEEL・タレント)

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

 

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)