2018.08.25 一日一季語 泥鰌鍋どじょうなべ/どぢやうなべ

【夏―生活―三夏】

 

 

神輿まつまのどぜう汁すすりけり   久保田万太郎

 

*駒形どぜう  浅草本店 

 

小説 家で落語や歌舞伎分野を主とする評論家の安藤鶴夫、愛称・アンツル氏の句碑建立の文は以下のとおりです。

 

久保田万太郎先生は市井の人を愛し とくに またふるさとをおなじくする浅草ッ子を愛し た ここに駒形どぜう越後谷 五代 助七 その生前の厚誼をしのんで 先生をしたう情はまことに涙ぐましいものがあるが 昭和四十一年初夏 この句にゆかりの三社祭の吉日に当た って 駒形どぜうの店の前に いま先生の句碑を立てる 旧称田原町三丁目なる 先生の生家にもっともちかくにこの句碑を立てられたことは さだめし先生もよろこばれていることと思

われる ここにつつしんでこれをしるす者は おなじく浅草ッ子のひとり 昭和四十一年五月 十七日 安藤鶴夫  とあります。

 

 

 

【傍題季語】

泥鰌汁/柳川鍋

 

 

 

【季語の説明】

割いた泥鰌、あるいは一匹ものの泥鰌を笹がきにした牛蒡と一緒に煮て、卵で閉じたものが一般的。泥鰌も牛蒡も卵も栄養価が高く、夏の乗り切るにはもってこいの鍋である。

泥鰌を丸のまま味醂(みりん)と醬油で味付けした出汁(だし)で煮て、刻み葱(ねぎ)をあしらって食べる鍋料理。

開いた泥鰌を笹搔き牛蒡(ごぼう)と一緒に煮て、卵でとじたものを柳川鍋という。

これは天保の初めごろ評判になった江戸の「柳川」という店の屋号にちなんでいる。泥鰌は歴史的仮名遣いでは「どぢやう」だが、江戸時代に「どぜう」と書くのが広まった

 

 

 

【例句】

おのづから口伝となりぬ泥鰌鍋    藤田湘子

どぜう鍋葱のあふるる薬味箱     赤座典子

川風のめくるのれんや泥鰌鍋     折橋綾子

泥鰌鍋牛蒡ばかりが減りもして    稲畑廣太郎

隣席の膝豊かなる泥鰌鍋       宇都宮敦子

 

 

 

【駒形どぜう】

浅草・駒形にある【駒形どぜう】、

 

創業は1801年、徳川11代将軍「家斉公」の時代からあるどじょう屋さんです。

久保田万太郎は、昭和26年1月25日に”駒形どぜう”の暖簾をくぐり

生まれてはじめて、”どぜう”を食べたという・・・

 

駒形本店は、江戸時代の代表的な商家造り、出し桁造りを用いています。当時、大名行列を見下ろすことがないように通りに面した二階には窓がありません。見た目よりも店内は広く、暖簾をくぐると目の前にひろがる入れ込み席は、江戸の風情がそのままに残った空間です。

一階は桟敷席になっており、昔ながらの独特な風情が味わえます。

 

醤油・みりん

江戸の味を決めるのは甘みと香り。

醤油はヒゲタ。佃煮屋、蕎麦屋、煎餅屋など、いまも江戸前の味を守っている店では「やっぱりヒゲタ」という方が多いです。

そして、みりんは愛知県は知多半島でつくっているもの。いいみりんとは、甘さと香りがあってこそ。

 

七味・山椒

どぜうの旨みを引き立たせる。

七味と書いて、江戸では「なないろ」と読みます。「しちみ」と読むのは、もとは関西。やげん堀さんもうちより古く、初代からのお付き合いです。中辛をベースに当店用に特別に調合。まじめにやってきた店特有の味です。

駒形どぜう  ホームページ引用 

 

 

*どぜう飯田屋   

 

今日は何の日

即席ラーメン記念日 

日清食品が制定。

1958(昭和33)年、日清食品が世界初の即席ラーメン「チキンラーメン」を発売しました。

 

 

川柳発祥の日 

川柳は、宝暦七(1757)年825日、初代川柳こと柄井八右衛門が川柳風の前句附興行を始めた日に興りました。

 

 

サマークリスマス 

TBSの林美雄アナウンサーがパーソナリティーをしていたラジオ番組「パックインミュージック金曜2部」の中で、「夏にもクリスマスのようなイベントを作ろう」ということで、林さんの誕生日を夏のクリスマスとして盛り上げようということになりました。

 

 

 

主な出来事

1498年 浜名湖津波により海とつながる

1543年 ポルトガル船が種子島に漂着

1894年 北里柴三郎ペスト菌を発見

 

 

 

 

825日が誕生日の主な有名人

1914年 笠置シヅ子(歌手)

1918年 バーンスタイン(作曲家・指揮者)

1930年 ショーン・コネリー(俳優)

1934年 山村美沙(作家)

1935年 田宮二郎(俳優・司会者)

1939年 コシノジュンコ(デザイナー)

1948年 きたろう(タレント)

1956年 岡田武史(サッカー)

1962年 中園浩之(FLYINGKIDS・ミュージシャン)

1967年 高部知子(タレント)

1971年 東野純直(歌手)

1972年 三井ゆり(タレント)

1973年 飯島愛(タレント)

1985年 中野友加里(フィギュアスケート)

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

 

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)