2018.07.20 

一日一季語 踊(おどり《をどり》)  【秋―生活―初秋】

 

 

輪踊りの影のかさなる辻あかり      池田光子

 

 

昭和20年和歌山県生まれ。

平成8年酒井章鬼・塚原哲両氏の指導を受ける。

平成9年「風土」入会、神蔵器氏に師事。

平成12年「風土」同人。平成15年第26回桂郎賞受賞。現在、俳人協会会員

 

 

 

【傍題季語】

盆踊(ぼんおどり《ぼんをどり》) 踊子(おどりこ《をどりこ》) 踊笠(おどりがさ《をどりがさ》) 踊太鼓(おどりだいこ《をどりだいこ》) 踊唄(おどりうた《をどりうた》) 踊櫓(おどりやぐら《をどりやぐら》)

 

 

 

【季語の説明】

盆踊のこと。盆とその前後に、広場や社寺の境内、砂浜などで行われる。本来先祖の供養のためであったものが娯楽になり、浴衣がけの男女が音頭にあわせて夜の更けるのを忘れて踊るようになった。土地によっては町の中を歌い踊りながら練り歩くのもあるが、普通は輪踊が多い。

 

 

 

【例句】

も一人の我を踊の中に見つ      能村登四郎

踊る輪の更けていよいよふくらめり  鷹羽狩行

踊笠入れる大きな旅鞄        稲畑汀子

踊唄きこえて家事の捗りぬ      小菅暢子

あと戻り多き踊にして進む       中原道夫

 

 

 

【盆踊の語源など】

盆踊り(ぼんおどり)は、盆の時期に死者を供養するための行事、またその行事内で行なわれる踊り。

 

誰でも踊りに参加できるタイプと、主に見せるために限定された踊り手が踊るタイプとがある。

前者は、広場の中央にやぐらを立て、やぐらの周囲を回りながら音頭にあわせて踊る形式が一般的である。盆踊りの伴奏音楽としては多く音頭が奏でられる。近年は録音された音頭を電気的に再生して行なうことが主流になっている。

歴史的には村落社会において娯楽と村の結束を強める機能的役割を果たした。そのため、各地にご当地音頭も多く存在し、自治体や商工会などが作成したオリジナルの地域的音頭も増えている。明治以前は歌垣などの風習に結びついていた。お盆の時期に行なわれるが、宗教的意味合いは薄く、農村や庶民の娯楽として楽しまれてきた。

明治時代に一時衰退したが、復活が叫ばれるようになり、大正末期から農村娯楽として奨励されはじめ、再び盛んになっていった。もともと盆踊りがなかった土地でも新作して踊るところもあり、町内会の祭り行事としてだけでなく、阿波踊りやエイサーなど、一地方の盆踊りから全国に広まったものもある。

 

 

 

今日は何の日

月面着陸の日

1969(昭和44)年、アメリカが打ち上げたアポロ11号が月面の「静かの海」に着陸し、人類が初めて月面に降り立ちました(日本時間では721日早朝)

 

 

Tシャツの日

愛知県のファッションメーカー・ファッションミシマヤが、夏の定番ファッションであるTシャツをPRするために提唱しています。

 

 

ファクシミリの日

1981(昭和56)年、郵政省が東京・名古屋・大阪の三都市間でファクシミリ電送を開始しました。

 

 

海の記念日

1876(明治9)年、明治天皇が東北地方巡幸の際、それまでの軍艦ではなく、灯台巡視の汽船「明治丸」によって航海をされ、この日に横浜港に帰着されました。

1941(明治16)年、当時の村田省蔵逓信大臣の提唱により制定されました。

 

 

修学旅行の日

1899(明治32)年、初めての修学旅行が行われました。

山梨女子師範学校の教師と生徒22人が、「体力養成実地修学」と称して京都・奈良・伊勢への修学旅行に出発しました。

 

 

 

主な出来事

1936年 オリンピック聖火リレー始る

1948年 国民の祝日に関する法律が制定

1976年 バイキング1号火星に軟着陸

 

 

 

720日が誕生日の主な有名人

1919年 エドモンド・ヒラリー(登山家)

1937年 緒方拳(俳優)

1938年 ナタリー・ウッド(女優)

1946年 市川段四郎(歌舞伎俳優)

1949年 間寛平(タレント)

1952年 松坂慶子(女優)

1952年 鈴木聖美(歌手)

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

 

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)