2018.07.19

 一日一季語  蝉の穴 【夏―動物―初夏】

 

 

子育ての日々の遠しよ蝉の穴   池谷秀子

 

 

池谷秀子(いけや ひでこ)

1949928日生

長崎生まれ

平成十二年 俳句を始める

平成二十五年 第二十八回俳壇賞受賞『よぢ登る』

「青垣」所属

 

 

 

【季語の説明】

蝉の鳴いている森林で見る事ができる、木の根元に,沢山の穴。その正体は今年出てきたセミの幼虫によるものであろう。

穴の中は空洞になっている。セミの幼虫が這い出した後の穴である。

 

 

 

【例句】

もう二度と蟬は通らず蟬の穴    栗林浩

覗きこまずにゐられぬよ蝉の穴   大野崇文

さつきまで姑が居たはず蟬の穴   長谷川はるか

ほつほつと白秋館の蟬の穴     石川美智枝

まだ少し濡れてをりたる蟬の穴   藤井増丸

 

 

 

【小春の語源など】

日本では約30種が確認されています。

私たちの身近にいる代表的な7種の蝉と鳴き方の紹介。

 

ニイニイゼミ

体長20~24mmで北海道から沖縄北部まで生息していて、他の蝉より若干早く鳴き始めます。

都市部でもよく見られ、桜の木に好んで集まり「チーーージーーーー」と繰り返し鳴きます。

鳴く時間帯:一日中鳴いていて夜でも街灯近くで鳴くことがあり、日中の暑い時間帯は鳴く数が少なくなります。

 

 

ヒグラシ

体長はオス28~38mmメス21~25mmで、北海道南部から奄美大島までと日本全国に生息していますが、九州南部以南では標高の高い山に生息しています。

都市部では広葉樹でよく見ることができ、「キキキキ」「ケケケケ」「カナカナカナ」と聞こえるような鳴き方をします。

日暮れ後に鳴くイメージから和名「ヒグラシ」と名づけられました。

 

 

アブラゼミ

体長は56~60mmで日本全国に生息生息していて、特に本州日本海側や九州で生息数が多い傾向があります。

都市部ではサクラの木でよく見かけることができ、「ジジジジジ」「ジリジリジリ」と聞こえる鳴き方をします。

この鳴き方が日中の暑さを倍増させるような響きのため「油で揚げるような」と言われます。このことから和名「アブラゼミ」と名づけられました。

 

 

エゾゼミ

体長40~46mmで北海道から九州に生息していて、北海道や東北地方では平地で見かけることができます。本州中部以南では、500~1000mの山地に生息しているため、見かけることが少なくなります。

アカマツ、スギ、ヒノキなどに頭を下にしてとまり、「ギー」という鳴き方をします。

 

 

クマゼミ

体長は60~70mmで関東南部、東海、北陸地方および西日本に生息していて、特に大阪市では数が多くなって来ています。

センダンやキンモクセイ、サクラなどにとまり、「シャシャシャ」「センセンセン」という鳴き方をします。

ミンミンゼミとは音のベースが同じで、鳴き声をゆっくり再生すればミンミンゼミに、早く再生すればクマゼミになります。よって同時期の同時間帯に同じ場所に発生することがないようです。

 

 

クマゼミ

体長は60~70mmで関東南部、東海、北陸地方および西日本に生息していて、特に大阪市では数が多くなって来ています。

センダンやキンモクセイ、サクラなどにとまり、「シャシャシャ」「センセンセン」という鳴き方をします。

ミンミンゼミとは音のベースが同じで、鳴き声をゆっくり再生すればミンミンゼミに、早く再生すればクマゼミになります。よって同時期の同時間帯に同じ場所に発生することがないようです。

 

 

ツクツクボウシ

体長40~46mmで、北海道から横当島(奄美大島北部にある)になります。

シダレヤナギやヒノキ、クヌギ、カキなど色々な木にとまり、「ツクツクボーシ」と鳴きます。

 

 

 

今日は何の日

サイボーグ009の日

株式会社石森プロが制定。

1964(昭和39)年のこの日、石ノ森章太郎の漫画『サイボーグ009』が週刊少年キングで連載を開始したのにちなんで。

 

 

マッターホルン北壁登頂の日

1967(昭和42)年のこの日、東京女子医大山岳部の今井通子と若山美子の二人が、アルプス三大北壁の一つであるマッターホルンの北壁から登頂に成功しました。

女性だけのパーティーでの北壁登攀(とうはん)は世界初でした。

その後、今井通子は女性としては世界で初めて、三大北壁をすべて完登しています

 

 

やまなし桃の日

山梨県果樹園芸会が制定。

「百」を「もも」と読むことから、桃の出荷時期の間で、1年で百の倍数の200日目に当たるこの日を記念日としました。

 

 

 

主な出来事

1960年 初の婦人大臣(厚相:中山マサ)誕生

1975年 沖縄国際海洋博覧会開催

 

 

 

719日が誕生日の主な有名人

1834年 ドガ(画家)

1911年 常陸宮華子妃(皇族・常陸宮正仁親王妃)

1923年 三波春夫(歌手)

1931年 水野晴郎(映画評論家)

1946年 安岡力也(俳優)

1953年 高円宮妃久子(皇族)

1964年 近藤真彦(歌手)

1967年 青山雪菜(女優)

1968年 杉本彩(タレント)

1974年 菊池麻衣子(女優)

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

 

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)