2018.07.16 

一日一季語 秋櫻子忌(しゅうおうしき《しうあうしき》) 

 【夏―行事―晩夏】

 

紫陽花忌色なき夢に目覚めけり   徳田千鶴子

 

 

徳田千鶴子

水原秋櫻子を祖父にもち、2011年より「馬酔木」主宰を務める。

2011年には創刊90周年を迎えた結社の伝統を受け継ぎつつ、現代に生きる女性の柔軟さを感じさせる作風。

 

 

 

【傍題季語】

喜雨亭忌(きうていき) 紫陽花忌(あじさいき《あぢさゐき》) 

群青忌(ぐんじょうき《ぐんじやうき》)

 

 

 

 

【季語の説明】

七月十七日。俳人水原秋櫻子(一八九二~一九八一)の忌日。本名豊。東京神田の生まれ。高浜虚子に師事し、四Sの一人として活躍したが、のち、「馬酔木」を主宰、虚子と訣別(けつべつ)した。近代的叙情を開拓した。句集に『葛飾(かつしか)』『霜林』『余生』ほか多数。

 

 

【例句】

雲表は月夜なるべし群青忌     藤田湘子

炎天のわが影ぞ濃き喜雨亭忌    能村登四郎

旅にして遭ふ雨もよし喜雨亭忌   林 翔

朝顔の紺いさぎよし喜雨亭忌    水原春郎

秋櫻子忌葡萄の露に指濡れて    瀧春一

 

 

【馬酔木について】

1918年(大正7年)、佐々木綾華らによって『破魔弓』(はまゆみ)として創刊され、帝大俳句会を中心に同人を集めた。

1926年(大正15年)に、創刊後に同人に加わった水原秋桜子が改題を提起した。

1928年(昭和3年)7月号より『馬酔木』となった。改題時の同人は、水原秋桜子、増田手古奈、日野草城、佐藤眉峰、山口青邨、富安風生、大岡龍男、佐々木綾華であった。

秋桜子をはじめ、当初のメンバーは『ホトトギス』の流れを汲んでいたが、やがて秋桜子を中心に、『馬酔木』は独立した俳句雑誌としての道を進むことになった。

2007年には1000号に達し、記念号が刊行された。

1981年に秋桜子が没した後、『馬酔木』の主宰は長男の水原春郎が1984年から引き継いだ。

 

193110月号の『馬酔木』に「自然の真と文芸上の真」と題する論文を掲げて『ホトトギス』を脱退し、新興俳句運動を興した。やがて新興俳句が無季容認に傾くころにはこれと決別して、有季伝統の俳句にとどまり、流麗清新な作風に昭和10年代もっとも華やかな近代俳句の花を咲かせ、その門下からは加藤楸邨(しゅうそん)、石田波郷(はきょう)、滝春一、高屋窓秋など俊秀が数多く輩出した。戦後に至ってさらに著しく発展し、1981年(昭和56)秋桜子没後は堀口星眠がこれを継承し、俳壇を代表する大雑誌として重きをなしている。

 

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説  [村山古郷]

 

 

 

今日は何の日

閻魔賽日,十王詣

正月16日と716日の閻魔賽日(地獄の釜の蓋が開いて鬼も亡者も休むとされる日)に、寺院で十王図や地獄相変図を拝んだり、閻魔堂に参詣したりすること。

今日(716日)は「閻魔賽日,十王詣の日」。

正月16日と716日の閻魔賽日(地獄の釜の蓋が開いて鬼も亡者も休むとされる日)に、寺院で十王図や地獄相変図を拝んだり、閻魔堂に参詣したりすること。 十王とは、人が死後、亡者と成って冥界に行き出会う十人の王の事で、秦広王、初江王、宋帝王、五官王、閻魔王、変成王、泰山王、平等王、都市王、五道転輪王のことで、閻魔はその中の一王である。

 

 

駅弁記念日

1885(明治18)年、この日開業した日本鉄道東北本線の宇都宮駅で、日本初の駅弁が発売されました。

宇都宮市で旅館業を営んでいた白木屋嘉平が、たまたまその旅館に宿泊していた日本鉄道の重役の薦めで販売しました。握り飯2個とたくあんを竹の皮に包んだもので、値段は5銭でした。

 

 

籔入り

昔、商店に奉公している人や、嫁入りした娘が、休みをもらって家に帰った日。

この日と116日だけ実家に帰ることが許されていました。

 

 

盆送り火

盆の最終日。

祖先の精霊を送る為に火を焚きます。

また、祭壇に供えたものは精霊船に乗せて川や海に流します。

 

 

 

主な出来事

1911年 第1回模型飛行機大会

1938年 世界初の核実験(ニューメキシコ)

1972年 高見山、外国人として初めて優勝

 

 

 

716日が誕生日の主な有名人

1872年 アムンゼン(探検家・南極点初到達)

1936年 福田康夫(政治家・元首相)

1937年 加茂さくら(女優)

1943年 桂三枝(落語家・タレント)

1949年 松本隆(ミュージシャン)

1957年 篠塚和典(野球)

1959年 古手川祐子(女優)

1960年 CHAKA(歌手)

1966年 渡辺玲子(バイオリニスト)

1973年 岡田真善(俳優)

 

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

 

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)