2018.05.27 

一日一季語 桜の実(さくらのみ)  【夏―植物―仲夏】

 

 

実桜や少年の目の海の色   永方裕子

 

 

2018.05.25  川崎市内にて

 

永方 裕子

(「梛」主宰 俳句作家)

    神戸市出身。昭和49年「万蕾」(馬醉木・鶴系)入門

、殿村莵絲子に師事。

第一句集「麗日」にて現代俳句女流賞受賞。

現在、「梛」主宰。()俳人協会評議員。日本文藝家協会会員。国際俳句交流協会評議員。産経学園・読売文化センター講師。

 

 

 

【傍題季語】

実桜(みざくら)、桜実となる

 

 

 

【季語の説明】

桜の花のあとにつく果実。小豆(あずき)ほどの球形で、熟すると黒紫色になる。桜桃とは違うが、地方によってはさくらんぼという。

 

 

 

【例句】

実桜や折紙細工の本が形見     中村草田男

実桜の熟れ頃は止せ野たれ死    佐藤鬼房

ほつほつと左近の桜実を結び    竹内喜代子

実桜や一字薄れし百度石         樋口みのぶ

参道に実桜踏まれ黒ずめる          三澤いつ子   

 

 

 

【桜とさくらんぼ】

桜には「観賞用」と「食用」があります。

 

さくらんぼとして知られる桜は、セイヨウミザクラやシナミザクラ。

花の型こそ桜ですが花色は白くやや地味なようです。

しかし、実った実は観賞用の桜とは異なり、

直径が2cm以上の甘くてジューシーな実を付けます。

 

 

西洋実桜  

花の色      

実の充実    6~7月

花・実のつけ根    枝がくびれている

 

 

花の色      白、ピンク

実の充実

小さい実がなる種類もあるが充実前に落果

花・実のつけ根   くびれていない

 

 

 

今日は何の日

百人一首の日

1235年(文歴2)年のこの日、藤原定家が「小倉百人一首」を撰したとされています。

小倉百人一首は、天智天皇から順徳天皇の時代まで100人の歌人の歌を一首ずつ取り上げた歌集です。

近世以降、歌カルタとして普及し、現在にいたっています。

 

 

小松菜の日

堺市で小松菜を生産するしものファームが制定。

「こ(5)まつ(2)(7)」の語呂合せ。

 

 

海軍記念日

1905(明治38)年、日本海で東郷平八郎が率いる日本艦隊が、ロシアのバルチック艦隊に対して大勝利を収めた日本海海戦に因んで、戦前は記念日になっていました。

 

 

ドラゴンクエストの日

背骨の日

小松菜の日

 

 

 

主な出来事

1901年 山陽線全線開通

1905年 日本海開戦

1928年 全国農民組合結成

1937年 サンフランシスコ金門橋完成

 

 

 

誕生日

1918年 中曽根康弘(政治家・元首相)

1922年 クリストファー・リー(俳優)

1923年 キッシンジャー(政治家)

1947年 植田まさし(漫画家)

1955年 内藤剛志(俳優)

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

 

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)