2018.01.29

一日一季語 春近し(はるちかし)  【冬―時候―晩冬】

 

 

春近の爰にて年を忘れけり     凉菟

 

 

伊勢山田の人。伊勢神宮の下級神職。はじめ談林派に属していたが、芭蕉晩年に入門して蕉風俳諧に転向。師の死後、支考の美濃派同様に伊勢派として芭蕉俳諧の普及につとめたことで有名。句集に『一幅半』がある。

 

 

 

【傍題季語】

春隣(はるどなり) 春遠からじ(はるとおからじ《はるとほからじ》)

春隣る(はるとなる) 明日の春(あすのはる) 春信(しゆんしん) 春まぢか(はるまぢか)、春を急ぐ

 

 

 

【季語の説明】

春がすぐそこにまで来ていること。

寒さも峠を越して、春が訪れようとする感じをいう。「春待つ」

には心持ちが入るが、春近しはその季節の感じを詠む場合が多い。  

 

 

 

【例句】

春近き思ひに聖母子像拝す    上田五千石

春近く思ふ日遠く思へる日    高木晴子

春近き火を怒らせて刀鍛冶    石田郷子

春近し石段下りて薺あり     高野素十

春近し霜除笹のささやけば    鈴木青園

 

叱られて目をつぶる猫春隣    久保田万太郎

車窓より瀬戸の島山春隣     星野立子

頬杖に雨音ばかり春隣      森澄雄

打ち込みしままの鉞春隣     宮坂静生

弁当の胡麻散る飯や春隣     小川軽舟

 

 

冬来たりなば春遠からじ

【読み】

ふゆきたりなばはるとおからじ

【意味】

冬来たりなば春遠からじとは、今は不幸な状況であっても、じっと耐え忍んでいれば、いずれ幸せが巡ってくるというたとえ。

 

【注釈】

寒く厳しい冬が来たということは、暖かい春が目の前まで来ているということから。

イギリスの詩人シェリーの「西風に寄せる歌」の一節「If winter comes, can spring be far behind?」に基づく。

 

 

 

【立春】

2018年の立春は

2月4日(日曜日)

ただ、厳密には立春は24日の1日だけではなく次の節気の雨水までの期間を指します。2018年の雨水は219日なので、その前日の218日までの期間です。

立春が24日から218日までというのは知っている人は少ないでしょうね。

 

 

 

今日は何の日

南極「昭和基地」設営記念日

1957(昭和32)年、日本の南極観測隊がオングル島に上陸し、昭和基地を設営しました。

当時の建物は全部で5棟。そのうち4棟が木製パネルの組立式家屋、いわゆるプレハブでした。

ちなみに第1次南極観測隊のために制作されたこのプレハブは、日本初のプレハブ建築です。

 

人口調査記念日

1872(明治5)年、日本初の全国戸籍調査が行われました。

当時の人口は男16796158人、女16314667人で合計3311825人でした。

 

タウン情報の日

地域情報誌の草分け「ながの情報」が発行されたのが1973年(昭和48年)の1月29日であることから。

 

 

 

主な出来事

1879年 日本が「万国電信条約」に加盟

1886年 カール・ベンツが世界初のガソリン自動車を発明

1936年 大リーグ「野球殿堂」開設。ベーブ・ルースら殿堂入り

 

 

 

誕生日

1860年 チェーホフ(劇作家)

1940年 キャサリン・ロス(女優)

1948年 毛利衛(宇宙飛行士)

1950年 宮下順子(女優)

1953年 テレサ・テン(歌手)

1962年 岡村孝子(元あみん・歌手)

1966年 ロマーリオ(サッカー)

1967年 小野正利(歌手)

1972年 濱口優(よゐこ・タレント)

 

 

 

 

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

 

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)