2017.10.12

一日一季語   秋簾(あきすだれ)   【秋―生活―仲秋】

 

秋簾とろりたらりと懸りたり    星野立子

 

 

女性主宰誌「玉藻」を創刊・主宰した。虚子一族で特に評価の高い人物。女性俳人では同時期に活躍した中村汀女橋本多佳子三橋鷹女とともにTと称された。

 

 

玉藻」(たまも)は、俳誌。19306月、父高濱虚子の薦めを受け星野立子東京にて創刊。主宰は星野高士、名誉主宰は星野椿

1930年(昭和5年)創刊。初の女性俳人による主宰誌としてその後の女性俳人の活躍を促すとともに、父の「ホトトギス」の姉妹誌として客観写生花鳥諷詠の理念を説く。

創刊以来虚子が欠かさず寄稿し、代選などでも協力、写生文の掲載や清崎敏郎深見けん二などによる研究座談会なども載り男性投句者も多く集めた。1970年に立子が脳溢血で倒れたため、19711月から837月まで妹の高木晴子が選を担当。

83年に立子選が復活するも翌年に立子が他界し、娘の星野椿が主宰を継承し、2014年から星野高士が主宰をつとめている。

主な同人に今井つる女今井千鶴子大久保白村など。

 

 

 

【傍題季語】

簾納む(すだれおさむ《すだれをさむ》) 簾名残(すだれなごり)

 

 

 

【季語の説明】

秋になっても残暑が続くので、強い日差しを避けるために簾を吊しておく。なかば巻き上げられていたりするのもいかにも秋の風情を感じさせる。

簾納む、簾外す、簾名残も同意の季語です。
夏から秋になって、夏の名残のものがそぐわなくなった印象を季語にしたものです。夏の名残が去って、涼しくめっきり秋らしくなり、窓も閉めるようになると仕舞い忘れた裏窓の簾などは汚れてみすぼらしい気分にさせられますね。中には1年中簾を掛けっぱなしにしているところもあります。

 

 

 

【例句】

秋簾透く日の筬にうるさからず  大野林火

一枚の秋の簾を出でざりき    石田波郷

秋簾家のまぶたの如くあり    上田五千石

退屈でひらく聖書や秋簾     池田澄子

とめどなく秋の簾となつてをり  岡崎るり子

 

 

 

【今日は何の日】

 

コロンバス・デイ

英語: Columbus Day)あるいはコロンブスの日は、アメリカ州の多くの国々における祝祭日。14921012日にクリストファー・コロンブスによるアメリカ大陸への発見および到着を祝う。アメリカ合衆国では「Columbus Day (コロンブスの日)ラテンアメリカでは「Día de la Raza (民族の日)と呼ばれ、宗教的な祭としてピラールの聖母を祝うスペインでは「Día de la Hispanidad 」、「Fiesta Nacional 」と呼ばれている。

 

 

豆乳の日

日本豆乳協会が制定。

10月は「体育の日」がある月であることから。12日は「とう(10)にゅう(2)」の語呂合せ。

この日から応募を開始する、豆乳資格検定。豆乳愛飲者を主な対象とした「豆乳マイスター」と、豆乳に関する深い知識を有する人を対象とする「豆乳マイスタープロ」の2部門による試験を実施します。

 

東京松竹楽劇部(後の松竹歌劇団)の設立日

松竹歌劇団(しょうちくかげきだん)は、1928年から1996年まで日本に存在したレビューおよびミュージカル劇団。

出演者が女性で占められる「少女歌劇」の系譜に属する。松竹を母体として東京・浅草に本拠を置き、1930年代には東京一のレビュー劇団として、兵庫県宝塚市を本拠とする宝塚少女歌劇(宝塚歌劇団)と人気を競った。

 

田中角栄

1983

ロッキード事件丸紅ルートで、田中角榮元首相に懲役4年・追徴金5億円の実刑判決。[Wikipedia]

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

 

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記)

( 長谷川櫂監修 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)