2017.06.01  

一日一季語 

十薬(じゅうやく《じふやく》)

【夏―植物―仲夏】

 

どくだみの花の白さに夜風あり    高橋淡路女

 

 

 

18901955 大正-昭和時代の俳人。
明治23919日生まれ。「ホトトギス」をへて,大正14年から飯田蛇笏(だこつ)に師事し,「雲母(うんも)」同人。阿部みどり女の「駒草」にも参加した。昭和30313日死去。64歳。兵庫県出身。上野女学校卒。旧姓は織田。本名はすみ。初号はすみ女。句集に「梶の葉」「淡路女百句」など。

 

 

 

【傍題季語】

蕺菜(どくだみ) どくだみの花(どくだみのはな)

 

 

 

季語の説明

ドクダミ科の多年草。暗緑色の葉は心臓形で先がとがり、特異な臭気を持ち、葉・茎・根は薬用になる。薬効が多いことから十薬の名がついた。

ドクダミの白い花びらのように見えるのは総苞片(花を保護する葉)であり、棒状の花序に淡黄色の小花が密生しています。通常、白い総苞片は4枚ですが、これが多数ある八重毒痛み(ヤエドクダミ)もあります。

別名: 毒溜め(ドクダメ)、十薬(ジュウヤク)、魚腥草(ギョセイソウ)、地獄蕎麦(ジゴクソバ)

 

 

例句

十薬に彳ちて己を宥さずをり    野澤節子

十薬の花にも置きしベンチかな   行方克巳

十薬や裏戸より来る出前持ち    河上麗子

十薬のひとつひとつに子規の座す   あざ蓉子

十薬を刈りたる夜の湯の匂ひ       雨村敏子

 

 

 

薬として

第三類医薬品、名医別録の下品に収載されている、一名「魚腥草 (ぎょせいそう) 」ともいわれる。
日本の民間薬。「大和本草」では10種類の薬効を有しているから「十薬」というとしるされています。
薄暗い藪に足をふみいれたとたんに、顔をそむけたくなるほどの悪臭に襲われることがある。
ふみつけようものならもっと匂う、それなのに陰干しすると匂わなくなる。

ドクダミ科のドクダミの花期の地上部です。 民間では生の葉も用います。
中国では「魚腥草」、「日本」では重薬、十薬、どくだみなどと称します。
乾燥後も葉の緑色の残っているものが良い。

 

ドクダミは「毒矯み」すなわち,「毒を矯(た)める」から来ており,今でも方言としてドクダメの名が残っています.昔から民間薬として毒下しに用いて来たなごりと云えます.
ドクダミは多年生草本で、梅雨ころに、一見花びらにみえる白い四枚の総苞をつけた黄色い花穂を出す。
白い花は葉の変形である。薬用部分は全草である。開花期に根ごと採取して日干しにしたものを十薬といっている。
緩下、利尿の作用がある。生薬名の十薬は十種の薬効があるところからつけられたという。

 

 

花言葉

 

「野生」「白い追憶」

花言葉の「野生」は、繁殖力が高く、ちぎれた地下茎からでも繁殖するたくましさに由来するといわれます。

 

「白い追憶」は、転んだ時に葉を揉んで傷口に当ててもらった母の記憶など、子供の頃の思い出を懐かしむ事から来ていると言われています。

 

爽健美茶」と「十六茶

 

爽健美茶
1993年発売、20年以上の歴史のあるブランド。

使っているお茶の素材は12種類
・はとむぎ
・玄米
・大麦
・どくだみ
・はぶ茶
・チコリー
・月見草
・なんばんきび
・大麦若葉
・明日葉
・杜仲葉
・よもぎ

爽健美茶は、2017年のリニューアルで、アレルギー特定原材料等27品目不使用になりました。

27品目とは、<えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン>

内7品目は、国は表示を義務づけているものです。
<えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生>

他の20品目は表示を奨励しているもの。
<あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン>

2016年のリニューアルではカフェインゼロ(ノンカフェイン)になったことで、原材料に緑茶が使われなくなっていますが、2017年のリニューアルでは、アレルギー特定原材料27品目に含まれていた<黒ごま>から杜仲葉に変わっています。

 

 

十六茶
こちらも1993年発売 歴史20年以上。

 

十六茶で使っているお茶の素材は 16茶なので16種類
16は東洋の664味覚から。

・はとむぎ
・大麦
・はぶ茶
・とうもろこし
・玄米
・発芽大麦
・黒豆(大豆)
・びわの葉
・たんぽぽの根
・カワラケツメイ
・発芽玄米
・昆布
・エゴマの葉
・ゆりね
・桑の葉
・ナツメ

十六茶も毎年、幾つかを新しい素材に変えているようです。
2016年は、ひまわりの種、たんぽぽの根が新素材。
2017年は、ひまわりの種、大麦若葉に代わり、エゴマの葉、ゆりねが新素材

 

残念ならが、どくだみは使っていないようです。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

    (株式会社中屋彦十郎薬舗  ホームページ)

   (株式会社ウチダ和漢薬
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