富士山の美しい雪化粧姿をみると、今年も残り少なくなってきたと感じます。
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去る10月17日、18日、所属する建設・水道委員会で近江八幡市と大阪市を視察をしてきました。
全国の中でも先駆けて地区計画制度の運用をしている近江八幡市では「市街化調整区域の地区計画」制度について自治体職員から説明を受けました
「市街化調整区域」とは、
開発許可又は建築許可を受けなければ建築行為等を行うことができない地域のことです
(許可不要とされているものを除く)
都市計画法では、無秩序な乱開発や不良市街地の形成を防止するために、市街化区域と市街化調整区域という区域区分制度を設け、段階的かつ計画的な市街化を目的としていますが、これを担保するものとして創設されたのが、開発許可制度です。
このうち、市街化調整区域は「当分の間、市街化を抑制する区域」とされ、都市計画法に定められたものを除き、開発行為及び建築行為を制限することとしたものであります。
近江八幡市の取り組みは、
本来、市街化を抑制すべき地域である市街化調整区域において、一定の区域内に権利を有するものや地域住民が、「主体的にルールを定め、開発行為を計画的に誘導し、適正な土地利用を図る」というものです。
近江八幡市が地区計画導入に取り組む目的としては、市街化区域での人口は微増傾向にあるものの、市街化調整区域は人口減少傾向にある為、調整区域の人口の維持を図ること/地域コミュニティの維持/また民間活力の導入等、としています。
ちなみに、富士市はコンパクトシティーの考えから、街中への人の集中を目指しており、調整区域の開発は工業団地等に限られたものとなっています。
☆富士市の都市計画の概要
人口対策、地区計画等、それぞれ自治体の考え方ですね。
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続いて大阪市では、
「水道スマートメーター導入による無線での遠隔検針」について視察してきました。
大阪市では南港咲州地区において、スマートメーターの活用実証事業をH27年度から始めています
それは無線通信機能を持つ水道スマートメーター導入による、技術的な課題や費用対効果の検証に必要となる情報収集を目的としたものです。
水道スマートメーター導入により期待されることとして、
・検針業務の効率化と難検針の解消
・漏水の早期発見
・利用者の水道使用量の見える化
・見守りサービス等のへの活用
等が上げられました。
海外では26ヶ国70都市で導入されている様ですが導入にあたっては、水道メーターボックスからの発信機や集約装置等のコスト高が痛い所です。
大阪市では今後これらの導入について東京都、横浜市等と協議を進めて行くとしています。
人口減少に伴う水需要の低下や水道システム管理の高度化など、水道事業の現状と今後の課題を踏まえた上で、将来必要となるシステムと思われます。