今回は、次の12話がもう直ぐ始まってしまいますが、ウォーキングデッドシーズン9 第11話の感想です。
ネタバレが含まれますので、未見の方は自己判断で読み進めてくださいね。
虐待を受けている子供を、児童相談所が親元へ帰してしまった件が話題になっていますが、今回のウォーキングデッドはまさにそんなお話でした。
今回の内容は、ウィスパラーズのボスであるアルファが、娘のリディアの捕らえられているヒルトップへやって来て、娘を返す様に訴えるという話でした。
ついに姿を表したアルファが、小数の仲間(ウォーカーの皮を被る者達)を連れてヒルトップの門の正面に現れこういい放ちます。
『お前達が我々の領域に立ち入った事は許す』
『お前達が我々の仲間を殺した事も許す』
『以上だ! リディアを引き渡せ』
アルファの言動は、小競り合いから互いに数名を殺し合ったが、全てを水に流すので拐って行った娘のリディアを返せ。
という姿勢での交渉に来た事が、伺えるセリフでした。
リディアの話では、母のアルファは残忍で冷淡であり、仲間が捕まっても助けに来るという事は無いとの話で、絶対に自分を助けに来ないとのことだったのですが…
しかし実際に現れたアルファは、ヒルトップの人間と争う意思は一切見せずに、娘の返還を求める行動に出ていました。
謎のウォーカーの皮を被り仲間を襲って来て、ジーザスを殺した怪しげなウィスパラーズという集団。
そんな敵の中から偶然に、リーダーであるアルファの娘リディアを、ダリル達はウィスパラーズの執拗な追跡から逃れる際に捕まえて、ヒルトップへ連れて来ていました。
ユージーンとロジータを追いかけてウォーカーに混じり、なんとウォーカーの皮を被って行動していた集団。
そして、ジーザスまで油断させて殺したこの集団が何者なのか?
ダリル達は、ヒルトップにてリディアに問いただしていました。
その問いの中で、リディアが母親から虐待されている事が解ったダリルは、突然現れたアルファに対して虐待確信していて、娘は返せないといい放ちます。
すると、アルファは手を上げ仲間に合図し、後方に隠れていた更なるウィスパラーズの仲間を呼び寄せたのです。
しかも、そのウォーカーの皮を被っている奴らの中には、人質となって捕まっていたアルデンとルークがいました。
それでもダリルは、一歩も引かずに
『娘は返さない。 お前達を武器を使って皆殺しにしてやる』
と言い放ち脅しますが
『今、何と言った? こちらは二人、そちらは一人。 悪い条件ではない。 そちらは争いたい様だが、こちらは争う気は無い。 条件の良いこのチャンスをのがすつもりか?』
と、不適にいい放ちます。
間を二人も人質に取られての、交換条件を突きつけられて、ヒルトップの皆はリディアを仕方なく返す決断をします。
ここでまたヘンリーくんがやらかします。
!Σ( ̄□ ̄;)
なんとヘンリーは、リディアに惚れてその身柄を隠してしまったのです。
ここに至り、仲間二人の命が危険に晒されて急を要する事態となった為に、ダリルはドッグ(犬)を使って匂いでヘンリーを見つけます。
イーニッドがヘンリーの説得を試みて、リディアも親の下へ戻りたいと言い出した事で、やっと人質交換は成立して、無事にアルデンとルークは返されて、ウィスパラーズは去っていきました。
ここまでの展開では、残忍で娘の命でも見捨てると思われたアルファでしたが、意外と全うに争いを避けながら、娘の返還を求める行動に出た訳ですが…
このヒルトップとの交渉が長引いた為に、ウィスパラーズの後方より本物のウォーカーの群れが現れてしまいます。
するとアルファは仲間に、後ろから現れたらウォーカーを誘導して後方で止める様に指示します。
けれども何と、現れたウィスパラーズの中には赤ん坊を抱いた女性がいて、その赤ん坊が大きな声で泣き出します。
赤ん坊を抱いたウォーカーの皮を被った女性は、必死に赤ん坊をあやすしても泣き止まないので、アルファの方を見ます。
それに対してアルファは、軽く目くばせするだけです。
赤ん坊を抱いた母親のウィスパラーズの女性は、アルファの目くばせに従い、その場で抱いていた赤ん坊を地面に置いて、自身はその場を離れます。
ウィスパラーズという集団は、自分達の子供を常につれ歩いて移動していて、ウォーカーが現れると赤ん坊さえも見捨てるという、行動規範を持つグループだったのです。
ヒルトップの面々は、その行動を見て敵の子供であっても何とか助けようとします。
大声を上げてウォーカーを誘導して赤ん坊から遠ざけようと試みたり、草の陰に隠れて言いたコニーは飛び出して赤ん坊を抱えて逃げ出します。
ウォーカーに追われ赤ん坊を抱えたコニーは、直ぐにダリル達が飛び出して何とか助ける事が出来ました。
この常軌を逸した行動について、アルファは悪びれずにこう説明しています。
我々は動物だ。
動物は外で子供を産み、育てる。
死人と生きて行くには、静かにしなければ、母親が静かに出来ないのなら、死人が静かにする。
自然淘汰だ。
これまでの流れでは、ただ単にリーダーのアルファが 『自分の娘だけは別』 とい う肉親の情で、娘の返還を求める行動に出た様にも思えます。
仲間の子供は犠牲にしても、自分の子供は助けに来る。
このアルファの、言動不一致とも取れる行動に?
アルファは、果たして自分の子供という理由だけで、争いを避けて人質交換という手段でリディアを取り返しに来たのでしょうか?
(そもそも、リディアを取り返しに来る行為事態がウィスパラーズの行動規範にそぐわないものです)
何かしっくりこないアルファのリディア奪回でしたが、次回以降にこの訳が解るのでしょうか?
今回はもうひとつ、ウィスパラーズの本格的登場の裏では、王国でのエゼキエル、キャロル、ジェリー達による、ほのぼのとしたファンタジーのミュージカル仕立てなオマケ?(笑) が、ありました。
エゼキエルと王国は、元々がコミカライズされた存在だったとはいえ、余りにも楽天的な幸せ~展開でした。
この展開は、次にエゼキエルかジェリーが死ぬフラグが立った様に感じています。
癒しのジェリーには死なないで欲しいですが、エゼキエルとセットでジェリーの存在は光るので、本シーズンでエゼキエルとジェリーは退場という可能性大の様な気がし出しています。(涙)