今井アツシ奮闘記 -3ページ目

学童保育見学

本日は、メールでお誘いいただいた「なかよし学童保育」に見学に行ってきました。
7畳と9畳の部屋で29人もの子どもたちが生活をしていました。
両親がフルタイムで働く家庭や、母子、父子家庭では、学校の「いきいき」では時間が不十分で、学童保育を利用しなければ、子どもたちの安全を確保することは難しい状況にあります。

補助金が削減され、非常に苦しい運営状況になっています。オリジナルのTシャツを販売したり、バザーでリサイクル品を販売したりと多大な努力の上、何とか運営しているそうです。

トイレの換気扇も手作業で付けたそうです。
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ベコべコのサッカーボール
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バザー用の品物も蓄えています。
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議員が見に来るのは珍しいということで、みんなで記念撮影をしてくれました。
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先生も熱心で、炎天下のした、子どもたちと一緒にキックベースをしていました。
僕もちょっとだけ参加させてもらいました。
やはり、現場を見て初めて分かることもたくさんあります。政治も行政もまずは現場からです。

児童放課後事業にはまだまだ改善の余地が多大にあると思います。
平均給与所得が下がり、お父さんの一馬力で家庭を支えることが難しくなってきており、ダブルインカム家庭が増えてきています。
共働き率全国1位の福井県は、おじいちゃん、おばあちゃんと暮らしている家庭も多いので、安定して子ども達を育てることができる環境が維持されていますが、大阪では事情が違います。
核家族が非常に多いのです。

人間にとってどんな家族、どんな子育ての仕方が理想的なのでしょうか。
社会として、どんな環境で子ども達を育てていくべきなのでしょうか。
大阪市では、どんな子育てスタイルを提供できるのでしょうか。

人それぞれ得意不得意があります。
残念ながら、子育てが苦手な人もいます。
一日中子どもと過ごすなんてうんざりだという人だっています。
それぞれが得意なことを活かせる社会づくりを考えて行くべきなのではないでしょうか。
そういった社会を作っていくことが、虐待の防止や、子ども達の能力を引き出していく上で大切なのではないでしょうか。あるべき家族の姿をノスタルジックに思い浮かべ、現実を見ずに、理想論を振りかざしても何も改善しません。
また、ダブルインカム世帯が増えることは子育てにとっても社会にとってマイナス要素ばかりではありません。経済的な側面から見ると、就労人口が増え、結果全体のGDPの増加が見込めます。教育については、行政の支援も必要ですが、子どもの自立心を養うことも出来ます。「ヨコミネ式」で有名な横峯氏は「抱きしめるのは2歳まで」と著書で述べておりました。ベタベタと甘やかすだけが愛情ではありません。


子育ての理想論としては、学校には家庭弁当を持っていかせ、専業主婦として、子どもが帰ってきたら家で出迎え、おやつを出し、宿題を見てあげる。
そんな余裕の無い家庭も増えているんです。
それは、お父さんのせいでもお母さんのせいでもありません。社会情勢の変化によるところが大きいと思うのです。
社会情勢の変化にあわせて行政も柔軟に対応していくべきではないでしょうか。
公務員にありがちな伝統主義を重んじる行政運営では、社会の変化に追いつきません。
児童放課後事業についても、全国ではもっと先進的な取り組みをしているところもあります。

260万という巨大な人口を抱えている大阪市、一歩踏み出すのに多大なエネルギーが要ります。
教育施策を見るだけでも、地域のニーズにあっていないものも目に付きます。
維新の会の政策を正当化する訳ではありませんが、やはり、区長公選制で各区の基礎自治の部分は各区で決められるようにしなければならないと改めて実感しました。
僕は子どもたちが健全に育成される環境を作るために大阪市の議員になりました。特に、教育に関しては党利党略に関わらず子どもたちの成長を一番に考えて動いていきます。
「現場を見に来て欲しい」
「聞いて欲しいことがある」
「こんな取り組みしたらどうですか」
そんなことを思っている方がいましたら、お気軽に imaiatushi.info@gmail.comまでメールをください。



議員団総会、子ども市会、業務効率化

今日は維新の会の議員団総会が行われました。
先日行われました、大都市税財政制度、環境対策、市政改革の3つの特別委員会と議会改革の報告が行われ、今後の予定の確認が行われました。

その後、子ども司会を見学しました。
子どもらしい柔軟な発想で意見交換をしており、皆一生懸命に意見発表をしていました。
きっといい経験になったのではないかと思います。
一般的に
「日本人は議論が下手」
だと言われています。

子どもの頃から、議論や討論のやり方を学び、言語能力を高めていくことは、国際社会の中で日本が生き残っていくためにも大切なことだと思います。自分の考えを根拠を持ってしっかりと相手に伝える。根拠が不明瞭な部分は確かめる。こういった訓練をしていくことが、よりよい価値観を生み出していくことにつながると思います。
我らが鶴見区の子どもたちも頑張っていました。

夕方からは、業務効率化プロジェクトチームの勉強会が行われました。
住民の利便性の向上と、業務のコストカットを考え、住民票などの書類発行の機械化を検討しています。
堺市では自動発行器を設置していますし、東京の三鷹市などでは、住基ネットカードを利用し、コンビニエンスストアのキオスク端末で朝の6時30分から夜の11時まで手続きをすることが出来るそうです。
各都市の先行事例を検証し、また、大阪の実情を考え、利便性と安全性、そしてコストカットが実現できるように検討して行きます。

京都市視察

本日は京都市に視察に行って参りました。
京都市は元教育長、現市長の門川大作氏を中心に先進的な教育施策を実行されており、公立の学校も非常に頑張っています。
写真は着物で出迎えてくださった門川氏です。
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まずは、教育委員会からクーラー設置と給食事業についての説明を伺いました。
クーラーはPFIにより以下のようなメリットがあったそうです。
・一括導入
・施工期間短縮
・財政負担軽減
・財政負担の標準化

施工期間に於いては、当初の予定では平成21年夏までを予定していたのが、平成18年に導入完了と、地当初計画を3年短縮することが出来たそうです。
また、財政負担の面では、約17億6千万円の経費が削減でき、割賦方式により事業者に事業費を支払うために、単年度支出の抑制を図れるそうです。

中学校給食については、京都市は主にデリバリー方式を実施しており、利用率は30%ほどで、毎日九千食ほどの利用実績があるそうです。デリバリー方式は前払い式なので、給食費の未払い問題もないということでした。



それから、京都市役所を後にし、「デラックス校舎」で有名な御池中学校に視察に行きました。

正門の前でパシャリ。
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一階にはパン屋や、イタリアンレストランなどの店舗が入っており、非常に個性的な複合施設になっています。
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本当に公立の学校なの?と思うほど充実した施設です。
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生徒会熟議で学校の改善点を話し合う活動もしています。
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その後、京都学びの街 生き方探求館を視察に行きました。
小学校5年生を対象にスチューデントシティという仮想の街の中で、店側と消費者とそれぞれの立場を経験し、職業体験とお金の使い方を学ぶという「社会の中で生きる力」を育む体験施設です。
中学生では、それぞれに年収などの個人設定を与えられて、その中で、生活のどの部分にどれだけお金を配分するかを考え、実際に運用するという生活費の使い方を体験するプログラムも用意されています。
学校の勉強と実際の社会生活が乖離していると言われて久しい日本の教育ですが、こういった学びと体験が学校と社会をつなぐ橋渡しになるのではないでしょうか。

このカードを見て、自分の生活プランを考えます。
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こんなふうに収入と費用を計算します。
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体験施設は全て本物の事業所やお店のサイズのモノを使っています。あえて子供を子供扱いしないということも大事なことです。
教育・文化プロジェクトチームの杉村さんが座ると、すっかり溶け込んでしまいます。
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auの店舗も再現されています。
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企業や地域がボランティアで参加し、京都市全体で教育活動を支えています。

最後に、西京高校を視察しました。
エンタープライジング科という特色のある学科を設定している中高一貫教育学校です。
国際的なコミュニケーション能力の開発や、情報教育に力をいれ、ジュニアアチーブメント主催の大会などで、優秀な成績を収めています。
上海でのフィールドワークなど実践的な教育も取り入れていて、進学のみに特化するのではなく、生きた能力が身につくように様々な工夫をされておりました。

自習室はほぼ満員。卒業生の京大生がチューターを務めているそうです。
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校舎も先進的なデザインで、職員室の入口は、まるで、ベンチャー企業のオフィスのようでした。
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給食やクーラー設置の実態、公立学校の取り組み、体験施設などとても勉強になりました。
もう一度、大阪の教育の現状を見つめなおし、どんな部分を取り入れられるか、また、独自に生み出していけるか教育プロジェクトチームで熟議を重ねていこうと思います。