Ua値はいったいどれがいいのか?

 

その前に熱の伝わり方を簡単に説明します。

 

① 熱の伝わり方は、伝導、対流、放射(輻射)の3つ

② 熱は温度の高い方から低い方へ移動する

 

でした。

 

まず①から

 

伝導とは物体内の熱の移動の事。

 

家で言えば、外皮(壁、屋根や天井、床や基礎)の熱の移動の事や、

床暖房やホットカーペットなどから直接人間に使わる熱の移動の事を

言います。

 

対流とは家の中の空気が熱を持って移動する事を言います。

 

暖かい空気は上に動き、

冷たい空気は下に動きます。

 

これが対流です。

 

エアコンは対流を利用して、部屋を暖めたり

冷やしたりします。

 

放射(輻射)とは物質から物質へ電磁波(赤外線)によって

熱が伝わる事を言います。

 

身近に感じる放射は太陽の熱です。

 

薪ストーブも放射によって暖かさを感じます。

 

この熱の伝わり方が家の暖かさ(涼しさ)を左右してきます。

 

冬の家の壁を例にします。



この様に熱が壁表面から壁の中へ、それて屋外

へと伝わって行きます。

 

壁の中は伝導によって熱が伝わっていくので

熱をより伝えにくくするための物が断熱材になります。

 

そして室内壁の表面からは、輻射によって人へ

熱を伝えます。

 

室内壁の表面温度が高いと暖かく感じ、低いと寒く感じるのが、

この輻射熱による影響です。

 

前のブログに書いた室温と体感温度の違いがこの事です。

 

こらからやっと本題に入ります。

 

表面温度を高く維持するためには断熱性能が

高くないといけません。

 

その断熱性能を示す値の1つとしてUa値があります。

 

ではこのUa値、どのくらいならいいのか?

 

地域によって変わってきますが、九州地区(沖縄県を除く)で言えば、

5.6.7地域になるので

 

断熱等級4が0.87、断熱等級5が0.6

断熱等級6が0.46、断熱等級7が0.26

 

となります。

私が考える省エネで暖かい家は、

 

断熱等級6.5以上、Ua値0.36以下です。

 

この値は充填断熱に付加断熱をしないと、0.36になりません。

 

逆を言えば、外張り断熱(付加断熱)が必要だと言う事です。

 

なぜ外張り断熱が必要か、それは熱橋を防いで

くれるからです。

 

暖かい家にするのは、この熱橋を防ぐ事が

1番の重要なポイントだと私は考えます。

 

長くなったのでここまで。

 

次は熱橋の事を話していきます。

 

詳しく知りたい方は、「熱の伝わり方」で検索

してみて下さい。