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カラダの声を聴くセラピスト森雅美ですニコニコ


年少さん3学期は
2日行って1日お休み
くらいの頻度で

マイペースだけど
そこそこ登園していた息子くん。


そんなある日
事件が起きました爆弾

風邪で1週間ほど休んだ後のその日は
『地域のボランティアさん達を
幼稚園に招いて一緒に遊ぶ』
という趣旨のイベントの日でした。



いつもと同じように
行きたくないと渋る息子くんに
「今日はイベントの日だから楽しいよ。」
なかば強引に幼稚園に連れて行きました真顔


「ひろくん(息子くん)久しぶりだね〜ラブラブ
担任の先生が明るく迎えてくれて、

いつも通りエピペン(アドレナリン注射)
を手渡して私は帰宅しました。

息子くんはアナフィラキシー既往があるので、毎日エピペンを持っていって養護の先生に渡していました。



お昼を過ぎた頃、
幼稚園から電話がかかってきました。

「ひろくんがケーキを食べてアレルギー症状を起こしています。どうしますか?」

というような内容でした。


息子くんの幼稚園はお弁当制。
「ケーキってどういうことですか⁉️」
困惑する私に

「今日はイベントでケーキが配られるので、アレルギーのある子は代替を持ってきてもらうようにプリントでもお伝えしてますよね?」
と園長先生。

「そんなプリントは頂いてませんし、
ケーキのことも今初めて伺いました。」
そう答えると、先生の声色が一変しました。

息子くんが大変な時に、
どっちの責任とかどうでもええねん!真顔


「とにかく病院に連れて行きます!
すぐそちらに向かいますんで!」
電話を切って、慌てて家を出ました。


自転車で5分ほどの幼稚園に着くと
真っ赤な顔をした息子くんが
身体中を掻きむしっていましたガーン

幸い蕁麻疹だけでまだ呼吸器には
症状は出ていない状態でした。


「タクシーを呼びましょうか?
15分くらいで来ると思いますよ」
と言われましたが、

幼稚園からすぐ近くに大通りがあるので
そこで捕まえた方が早いと思い、
息子くんを抱えて走りました。


でも、その日に限って
なかなかタクシーは捕まらず…
結局乗り込むまでに
15分ほどの時間が経ちましたゲロー

やっぱりタクシーを
呼んでもらった方が早かったんかな…
痒いと泣き叫ぶ息子くんに申し訳なくて、
自らの判断を後悔しましたチーン


お昼を過ぎた時間だったので
1番近くのかかりつけの小児科は
休診時間で電話が繋がらず

以前アナフィラキシーを起こした時に
かかった救急病院へ行くことにしました。


タクシーで20分ほどの距離。
車内でどんどん顔色が青くなり
初めは「痒い〜」と喚いていた息子くんは
意識はあるものの、話す元気もなくなって
ぐったりとしてきましたガーン

救急の受付で書類の手続きをしている間に
待合室で嘔吐ガーン

この時点で誤食してから1時間くらい経過してた。


点滴をしてもらって
やっと状態が落ち着きました😩

初めてアナフィラキシーを起こして入院したとき


点滴をしてしばらくした頃、
園長先生と担任の先生がいらして
状況説明と謝罪を受けました。 

病院へは養護の先生が付き添ってくださってました。


お休みの間の
プリントを渡し漏れたこと

ボランティアさんとのイベント自体は
月イチくらいの頻度であるけれど、
その日は学期の最後なので
特別お菓子の提供があったこと

ケーキを配る際に
代替食を持ってきている子以外は
ノーチェックだったこと

ケーキをひと口食べた息子くんが
口に違和感を感じて「このケーキ変だ」
と担任の先生に言いに行って
誤食に気づいたこと  


偶然が重なって
ミスが重なって
起きてしまった誤食事故でした。


起きてしまったものは取返しがつかないし
誰かを責めても仕方がない。


頭ではわかっているものの

年にたった一回の機会で
なんでチェック漏れなんてするん⁉︎

朝にエピペン手渡してるのに
なんでそこで気付かんの⁉︎

そもそも全員が食べられる
お菓子にすればええやん!
ケーキの必要ある⁉︎

先にタクシーか救急車呼んどいてくれたら
もっと早く動けたのに!

親へは謝罪するのに、
苦しんだ息子くん本人への謝罪がない
ってなんなん⁉︎

後日判明したんですが、これは記憶力が良くて普段から行き渋りしてる息子くんに、幼稚園にネガティブなイメージを植え付けないように先生方が言葉を選んでくださった結果の対応だったそうです真顔


気持ちが収まらなくて

ママ友に愚痴ったり
先生方にも怒りを伝えましたプンプン


卵を触った手で目を触ってしまい
まぶたが腫れあがったとき

 
自分のことも責めましたショボーン
 
日頃から先生にアレルギーに関して
もっと密なコミュニケーションを取っていれば

養護の先生のようにプロの方がいるんだしと
もしもの時の対応も細かく決めてなかった…


マルチアレルギーのお子さんを持つ
先輩ママと話して

「誤食なんてよくあることだよ。私は言葉は悪いけど学校にいる間は子どもを人質に取られているようなもんだと思って行動してた。
考えが甘すぎるよ。」

なんて言われてさらに落ち込みました。 



同じことを繰り返さないように
せめて今できることをしないと、と
今後について先生方と話し合いをしました。


担任の先生はまだ若い方で、
生徒のアレルギー症状を
目の当たりにするのは初めての経験でした。

「自分のせいだ」
と彼女も思い詰めていたようで

事件から数日後、
「しんどい思いをしたのはひろくんなのに
私が泣いちゃいけないと思って…」
と糸が切れたように
泣き崩れる彼女を見てやっと

誰も望んでいたわけじゃないんだ
と冷静になりました。



そしてこの事故を境にして

私の中に残っていた
『幼稚園に行ってほしい』
という気持ちはなくなりました。


楽しんで幼稚園に
通っていたならいざ知らず、
息子くんは行きたくないって言ってたのに
もしこれで息子くんを亡くしていたりしたら…

そんなことになっていたら一生、
自分で自分が許せなかったと思います真顔


元気に生きてくれればいい

シンプルな願いに立ち返りました。


世間のスタンダードとズレててもいい。

行きたくなかったら
行かなくていいよ

頭で考えてではなく
心の底から言えるようになりましたニコニコ


つづく