エンプロイアビリティ(employability)観(海 その愛) | ☆★人生100年時代 〜人生豊かに生きたいね!〜 ★☆

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昨年の9月に大学のキャリアセンターに転職して、今は就職を希望する学生さんの相談と就職サポートをしています。

 

私自身の27年間の人事部経験と二度の転職活動から、今の日本企業における能力評価について感ずるところがある。

 

一般的に転職できるための能力を「エンプロイアビリティ(Employability)」と言い、これが高いと転職しやすいと言われてますね。

 

とはいえ具体的にエンプロイアビリティは可視化しにくく、分かり難い概念でもある。

 

 

 

 

厚生労働省の調査研究の定義によると、エンプロイアビリティの能力構成要件は次のように示されています。

A 職務遂行に必要となる特定の知識・技能などの顕在的なもの
B協調性、積極的等、職務遂行に当たり、各個人が保持している

  思考特性や行動特性にかかわるもの
C動機、人柄、性格、信念、価値観などの潜在的な個人的属性

  に関するもの

 

 

 

 

私は前々職(商社)で「60歳を機会にセカンドキャリアを積む」という考えを持ち、どうやってキャリアシフトすべきか考えてました。

 

ひとつは家族と老後生活を生きられるだけの資産形成や資金繰りというのがあり、50歳過ぎから自身のキャッシュフロー表を作り計算してきた。

 

この自己の棚卸しはとても重要で、60歳以降はどのような生活が望みで、どの程度の所得が必要かによって次の仕事が決まるから。

 

私の場合、おおよそ必要な生活資金の目途が立っていたし、会社を辞めても余程のことがなければ路頭に迷うことはないと考えた。

 

その上で、私と同じ様な経歴の人に会ったことも聞いたこともなく、キャリア支援の分野で「雇ってもらえる知識・経験と希少性がある」と判断した

 

 

 

 

 

 

商社での「採用歴27年」の肩書を武器に「キャリアコンサルタント」の求人を中心に進めた最初の転職活動は、かなり楽観的な観測を持って取り組んだ。

 

大学での学生支援で9件、採用支援の企業で3件、労働局関係で2件に応募したが、しかし意外にも「不合格」の連絡が続いた。

 

その要因は主に2つで、一つは「応募書類(履歴書)の中身」とあと一つは「実務経験の少なさ」だった。

 

先にも述べたが、応募書類でも「職務経歴書」は1社で完走しており評価されたが「履歴書の職歴欄」から見える「企業側から学生を採用した経験」しか無いのが致命的だったようだ。

 

つまり『その求人が必要とする業務を遂行できる能力がない』というのが決定的に弱いと、最初の5~6社を終えた時点で悟った。

 

 

 

 

この悟りは自分自身にとっても急所を突かれた感覚で、ひょっとしたら転職できないのではないかという危機感さえ抱いた。

 

面接での受け答えも、会社での業務経験だけでなく、キャリアコンサルタントとして活動した経験も伝え必死にアピールした。

 

そんな努力も報われて、大学キャリアセンターの仕事と地方への移住希望者への支援サポートの仕事で「内定」を得た。

 

本来、目標にしていたのは大学だったが、ここは通勤時間が片道2時間と隔週で土曜日出勤があることから、やむなく「辞退」した。

 

 

 

 

いろいろあって2023年7月から二度目の転職活動は、一回目の苦労があったのでかなり気を引き締めて臨んだ。

 

大学での学生支援で8件、採用支援の企業で3件、その他企業で1件に応募した。

 

苦戦を強いられると思っていたが、フタを開けてみると今回は6つの企業から「書類選考通過」の連絡があった。

 

一般的に応募書類の通過率は「10~15%」と言われているから、今回の「50%」はかなりの確率である。

 

よくよく考えると「移住サポート支援」経験が「履歴書」と「職務経歴書」に加わり、『実務能力がアップしていた』ことに気付く。

 

 

 

 

そう言えば「移住希望者」の転職サポートをしていて、トントン拍子で進む人と一向に書類選考に通らない人の応募書類に差があると理解した。

 

なかなか合格しない人の応募書類の特徴は、下記のようなものが多い。

 

1.応募企業が求める職務経験が皆無、または少ない。

2.転職回数が非常に多い(1年毎に転職、各社の業界・職種がバラバラなど)

3.職務経歴期間に空白がある。

4.職務経歴の書き方が拙い(具体的な職務内容が書かれていない、実績など数値が記載されていないなど)

 

「1」と「2」は言うまでもなく、職務遂行能力以前の問題で「応募者の資質への不信感」が大きく、ここは支援者もサポートし難い。

 

「3」はその人のポリシーやその時の状況によるが、例えば留学とか職務訓練期間であれば、むしろプラス評価にもなるが、納得感がなければ厳しい。

 

「4」も、その人が在職中の「書けることを書いていない」か「そもそも書けることがない」かによって分かれる。

 

 

 

 

2024年は大学支援の仕事でさらなるスキルアップとキャリア経験の上積みを目指したいと考えている。

 

それは今後『人生100年時代』を生き抜くためにも、まだまだ覚えることや学ぶことをいっぱい吸収していきたいからに他ならない。

 

転職して僅か2年弱だが、この間にも非常に多くの事を勉強することが出来た。

 

まだ発展途上であることをしっかりと認識して、新しいことにも積極的に取り組み、出来ることをどんどん増やしたい!!

 

いつか「こちらから売り込まなくても、周囲から求められるプロフェッショナルになれたらいいな」と夢は膨らむ。

 

 

 

 

最後に最近夢の中でよく聴く(出て来る)曲があるんです。

 

それは「海 その愛」で、今の私の気持ちになんの違和感もなく入って来るんです。

 

今、与えられた仕事を精一杯がんばって「エンプロイアビリティ(Employability)」を高められたらと思います^^

 

 

■『海 その愛』 by 加山雄三

 

 

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