母語話者には簡単に聞き分けられても

学習者には区別が難しい音ってありますよね

 

例えば、日本語話者には英語の L と R  が聞き分けられない

 

30年アメリカに住んで、毎日英語を使っていても

今だ LとRは『似た音』だと感じます

 

でも流石30年もやっていると

ほとんどの場合聞き分けられるようになります

 

それでも今だによく聞き間違えるのが

[z]と[dz]と区別です

 

例えば 'cars' と 'cards'

 

調音の仕方を知っているので

言い分けることはできますが

聞き分けるのは至難の業です

 

英語話者などには「長音」や「促音」などが難しいことがよく知られています

 

例えば、「高校」を「ここ」と発音したり

「なっとう」を「なと」と発音したり

 

あまり知られていない音の区別に

語頭に来る「つ」と「す」があります

例えば、英語話者などには「月」と「好き」が区別できない

 

言われてみれば似てないこともありませんが

日本人でこの区別ができない人はいないと思いますし

似た音だと思う人も多分いないはずです

 

最後にちょっと余談ですが

スペイン語などのロマンス語の [h]について

 

大学生の時にスペイン語を取ったんですが

その時に教えられたのが

「スペイン語では Hを発音しません」

 

私はこの意味をずっと誤解していました

 

ある日イタリア人の同僚に言われて初めて知ったのですが

スペイン語やイタリア語などのロマンス語の話者には [h]の音が聞こえないそうなんです!

 

私のリアクションは「[h]が聞こえないってどういうこと?」

 

同僚曰く、友達に Hannah (ハナ)という人がいても

その名前が Hannah (ハナ) だったか Anna (アナ)だったか

分からないそうです

 

日本人には [h]の音はあまりにもあからさまですが

ロマンス語話者にはそうではないようです

 

言語獲得の段階で区別されない音の区別が失われていくので

当たり前といえば当たり前なんですが

音の区別って面白いなってつくづく思います

 

みなさんが苦労する音の区別はなんですか?