なぜ「クールビズ(COOL BIZ)」は浸透して「省エネルック」は浸透しなかったのか? | オーダースーツ屋 「スーツ・スタイリスト」春貴政享のブログ(できる男のスーツスタイル)東京 南青山・福井

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すでに「省エネルック」は死語になっていますが、1979年の第2次オイルショックの時、当時の大平首相が半袖スーツを着たのが始まりらしいです。

その後、羽田元首相も半袖スーツを着ていたのはなんとなく見たことがあります。

 

(時事ドットコム)

大平元首相がモデルとなって省エネルックをアピールしたらしい。

今、このスーツを作って着たらウケるかなぁ(笑)

 

しかし、当時の「省エネルック」は浸透しなかった。

それは何故なのか?

 

まずはネーミングという方もいます。

 

「省エネルック」という省エネを押しつける意味合いで「省エネに協力せよ」という環境問題の押し付け的なところがあったと。

環境問題の難しさの一つは「総論賛成、各論反対」という個人への落とし込みの部分で、省エネには当然賛成してくれますが、各論すなわち自分の問題となると話は別ということになりかねませんという専門家も。

 

確かに。

 

その点、「クールビズ(COOL BIZ)」はスマート。

涼しく着こなすファッション&カッコ良さが浸透する事になったのでは。

 

本来の意味合いは環境問題なんですが、それを意識しすぎるよりもオシャレにカッコ良くすることをに意識を向ければ自然に省エネファッションになり、実施することが容易。

 

あとはマナーを緩めた点。

 

省エネルックは半袖スーツという一見涼しそうなファッションに思いますが、しっかりとネクタイを締めて暑苦しいです。

この時代にネクタイを無くすと言う発想が無かったのか、堅苦しいマナーや礼儀を重んじていた時代だったのか、今のクールビズファッションとは違いますよね。

 

なのでカッコ悪かった。

マナーを緩めてジャケット不要、ネクタイ不要とすることで涼しいファッションになるのでそれだったらビジネスマンは助かります。

 

私は、この2点がクールビズ浸透の理由だと。

まだまだ要因はあるかも知れませんが、人々の心が動かされるようになったのだと思います。

 

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